こんにちは、なんか電球が自分でコンセントを差しているのって、がんばってる感じがしてかわいい☆しまじです☆
第2種電気工事士試験合格への道、第16回っ。電気を使う側における、需要率と負荷率についてになります。
目次
需要率と負荷率
名前の通り、電気を使う側として、どれだけの需要があり、またその負荷率がどれくらいなのかを求めていこうという事ですね。
需要率
まずは、需要率から。何に対しての何の需要かと言いますと、例えば、一軒家について考えてみます。家の中の電化製品には、クーラー・テレビ・冷蔵庫・洗濯機・コーヒーメーカー・掃除機・ドライヤ・炊飯器などなど、さまざまなものがありますが、これらすべての電化製品を、すべて同時に使用することがあるでしょうか。いやいや、なかなか難しいです。特に、掃除機やドライヤは、1日の中でも必要な時だけしか、コンセントを差して使用することはないですよね。
家の中にある電化製品は、あれを使ったりこれを使ったり、あれとこれを同時に使ったりと、さまざまな使い方をします。使用された分の電気の合計が、需要のある電力ということになります。
さらに、家で生活をしていく中で、この需要のある電力が最も多く使用されるときの電力を、最大需要電力といいます。需要電力が最大という事ですね。
これに対し、家にある電化製品(電気を使用する機器)の消費電力値をすべて合計したトータルの容量を、設備容量といいます。
そして、最大需要電力を設備容量で割った値の比率を、需要率といいます。
と表すことが出来、単位は(%)となります。
負荷率
つづいて、負荷率について。先ほどの話の様に、使用する電力は、多かったり少なかったり、時間とともに変化するものです。時間軸を横軸にとった場合、最大需要電力に対する、平均的に使用した電力である平均需要電力との比を負荷率といいます。
最大で使用される電力に対して、平均的に使用する電力がどれくらいの比率を占めているかということですね。
では、この平均需要電力はどのようにして求めるのでしょうか。平均という事なので、ある期間の時間において使用した電力の合計値を、その期間の時間で割ってあげれば、その平均を求めることが出来ます。
となります。 単位は(kW)になっていますね。
例題1
最大需要電力が6(kW)の一軒家があります。需要率が60(%)の時、この一軒家の総設備容量は?
【解き方】
需要率の計算式は、
でしたね、最大需要電力が6(kW)で、需要率が60(%)なので、それぞれの値を入れて計算していきます。
なので、この一軒家の総設備容量は、10(kW)となります。
【解答】10(kW)
例題2
あるお店で、1か月間(30日間)の使用電力量が、7,200(kW・h)でした。最大需要電力が20(kW)の時、このお店の負荷率(%)は?
【解き方】
まずは、このお店の平均需要電力を求めます。平均需要電力の計算式は、
でしたね。ここで、ある期間の時間(h)を先に求めておきます。1日は24時間なので、1か月間(30日間)を時間に直すと、
720時間になるので、平均需要電力(kW)は、
であり、1時間あたり10(kW)の電力を使用しているという事になります。
つづいて、このお店の負荷率を計算していきます。負荷率の計算式は、
でしたね。最大需要電力が20(kW)なので、
より、負荷率は50(%)になりました。
【解答】50(%)
今日のまとめ
今日は、「需要率と負荷率」について学びました。需要率と負荷率の計算で、ちょっと頭がこんがらがりそうになりますが。なれるしかないっす。
それでは