こんにちは、在庫管理って、意識の統一が肝だと思うな☆しまじです☆
第2種電気工事士試験合格への道、第20回っ。前回に引き続き、屋内で電線が分岐しながら配線される時の、施設の仕方についてパート2です。
目次
分岐回路の施設
今日は、幹線から分岐した配線の施設方法について学んでいきましょう(*^。^*)
開閉器と過電流遮断器の施設
幹線から配線を分岐する場合、その分岐した配線、すなわち分岐回路には、開閉器および過電流遮断器を取付けることが原則となっています。
過電流遮断器の取付けを省略できる場合の、逆バージョンの様な図ですが、原則は幹線から分岐した先には、3m以下の場所に、開閉器及び漏電遮断器を原則、取付けることとなっています。ですが、分岐した電線の許容電流が、幹線のブレーカの定格電流に対してある決まった大きさであれば、ある決まった長さまで開閉器及び漏電遮断器の取付けを延長できます。
となります。
ただ、屋内配線などにおいては、通常、分電盤にまとめて配置するので、すべての開閉器と過電流遮断器が、3m以内に施設されるのがほとんどになりそうです。
分岐回路の電線の太さと接続できるコンセント
幹線から分岐する分岐回路では、電線の太さとコンセントの定格電流が、下の表の様に、決められています。
分岐回路の種類 | 軟銅線の電線太さ | コンセントの定格電流 |
---|---|---|
15A以下の過電流遮断器で保護されるもの | 直径1.6mm以上 | 15A以下 |
20Aの配線用遮断器で保護されるもの | 直径1.6mm以上 | 20A以下 |
20Aのヒューズで保護されるもの | 直径2mm以上 | 20A |
30Aの過電流遮断器で保護されるもの | 直径2.6mm以上または断面積5.5mm2以上 | 20A以上30A以下 |
40Aの過電流遮断器で保護されるもの | 断面積8mm2以上 | 30A以上40A以下 |
50Aの過電流遮断器で保護されるもの | 断面積14mm2以上 | 40A以上50A以下 |
この表のコンセントの定格容量とは、コンセント1個に対しての定格電流のことで、コンセントのつけ口が2口の場合は、例えば、15Aの定格電流だとすると、15Aと15Aの2口のコンセントとなり、1口の定格電流しか適用しないということになります。
例題1
次の幹線における、aーb間の長さの最大値は?
【解き方】
まず、大もとの幹線から分岐した電線(分岐回路)においては、過電流遮断器を施設することが原則とされていますが、過電流遮断器を取付ける大もとの幹線からの距離について、決まりがありました。
でしたね。では、今回の分岐回路が、どれに該当するかを見ていきましょう。
この問題の分岐回路は、「VVF5.5」ということで、断面積の電線であり、許容電流が
です。
では、この分岐回路の許容電流が、大もとの幹線のブレーカの定格電流に対して、どれくらいの割合なのかを計算していきます。
約となりました。過電流遮断器を施設する距離としては、原則の
以下に該当します。よって、aーb間の長さの最大値は、
。
【解答】
例題2
次の低圧屋内配線の分岐回路において、適切な組合せのものは?
分岐回路において、施設する電線の太さと取付けるコンセントの容量は、過電流遮断器の容量により規定がありましたね。では、分岐回路が、その規定に適合しているかどうかを見ていきましょう。
まずは1つ目の分岐回路から、の配線用遮断器がついているので、適する電線の太さとコンセントの定格電流は、
であり、電線の太さがのため、適合していません。
2つ目の分岐回路、の配線用遮断器がついているので、適する電線の太さとコンセントの定格電流は、
であり、コンセントの定格電流がのため、適合していません。
続いて、3つ目の分岐回路、これも1つ目同様にの配線用遮断器がついているので、適する電線の太さとコンセントの定格電流は、
であり、コンセントの定格電流がのため、適合していません。この時、コンセントが、
の2口になっていますが、何個の口があったとしても、1口のコンセントの定格電流が対象となる事に注意です。
最後に、4つ目の分岐回路、これも2つ目同様に、の配線用遮断器がついているので、適する電線の太さとコンセントの定格電流は、
であり、電線の太さもコンセントの定格電流も、どちらにおいても規格に適合しています。
よって、4つ目の分岐回路が適切な組合せとなります。
【解答】の配線用遮断器に、
の太さの電線と
の定格電流のコンセントが2口施設している分岐回路
今日のまとめ
今日は、「分岐回路の施設」について学びました。分岐回路においての配線については、電線の太さと過電流遮断器のきちんとして選定が大事ですねっ
次回は、「電動機の過負荷保護装置」についてになります。
それでは