こんにちは、親子丼食べた後って、のど乾きません?☆しまじです☆
第2種電気工事士試験合格への道、第23回っ。屋内住宅電路についての話です。
目次
<h2>住宅屋内電路における対地電圧の制限</h2>
家の中の配電に関することについてで、対地電圧に制限があるという話です。
屋内配線の対地電圧
住宅のおける、屋内電路の対地電圧は150(V)以下でないといけないという、きまりがあります。単相2線式100(V)回路と三相3線式100/200(V)回路であれば問題ないですが、単相2線式200(V)回路および三相3線式200(V)回路においては、この規格に引っかかってくるという事になります。
三相3線式200(V)で屋内配線するには
例外として、定格消費電力が2(kW)以上の電気機械器具を、下の図の様に施設する場合、対地電圧が150(V)を超える三相3線式200(V)回路にて施設することができます。
要点としては、
- 幹線に漏電遮断器が施設されていること。
- 電気機械器具専用の開閉器・過電流遮断器が施設されていること。(配線用遮断器のみでも可、また、専用の過負荷保護月漏電遮断器を施設すれば、専用の開閉器と過電流遮断器は不要)
- 電気機械器具が、屋内配線と直接接続されていること。
- 電気機械器具に、簡易接触防護措置が施されていること。
となります。
例題1
住宅に、三相200(V)で定格消費電力が2.7(kW)のルームエアコンを施設する場合、配線工事の方法として誤っているものはどれ?
- 配線には、簡易接触防護措置を施す。
- 専用の配線用遮断器を取り付ける。
- 配線に、漏電遮断器を取り付ける。
- ルームエアコンとの接続にコンセントを用いる。
【解き方】
まず、ルームエアコンの定格消費量が2.7(kW)ということで、2.0(KW)以上の電気機械器具であり、基準に沿った配線工事を施設することにより、三相200(V)の電線を施設することが出来ます。では、それぞれの項目について、施工内容に誤りがないかどうかをみていきましょう。
1~3においては、すべて施工が必要な内容ですね。続いて、4についてですが、屋内配線と定格消費電力が2.0(kW)以上の電気機械器具とは直接接続しなければならないので、コンセントを用いるという事が誤りとなります。
【解答】4
例題2
店舗付き住宅屋内に、三相3線式200(V)で、定格消費電力2.5(kW)のルームエアコンを施設した。このルームエアコンに電気を供給する電路の工事方法として、適切なものはどれでしょう?
(配線には接触防護措置が施してあり、ルームエアコン外箱等の人が触れるおそれがある部分は、絶縁性のある材料で堅牢に作られている)
- 専用の過電流遮断器を施設し、合成樹脂管工事で配線し、コンセントを使用してルームエアコンと接続した。
- 専用の電磁接触器を施設し金属管工事で配線し、ルームエアコンと直接接続した。
- 専用の配線用遮断器を施設し、金属管工事で配線し、コンセントを使ってルームエアコンと接続した。
- 専用の漏電遮断器(過負荷保護付)を施設し、ケーブル工事で配線し、ルームエアコンと直接接続した。
【解き方】
例題1同様に、住宅屋内に定格消費電流2.0(kW)以上の電気機械器具(ルームエアコン)を三相3線式200(V)の電線にて電気を供給する配線工事方法についての適切な判断という事になります。では、順番に見ていきましょう。
まずは、1と3について、ルームエアコンをコンセントで接続している時点で誤った配線工事といえます。
続いて2について、ルームエアコン専用のブレーカの施設までは良いのですが、取付けたものが電磁接触器です。施設しないといけないのは、開閉器か過電流遮断器なので、誤った配線工事となります。
残りの4について、屋内配線がエアコンと直接接続してあり、専用の漏電遮断器(過負荷保護付)が施設されています。漏電遮断器だけでは誤りですが、過負荷保護付ということで、適した配線工事といえます。
よって、4の工事方法が適切です。
【解答】4
今日のまとめ
今日は、「住宅屋内電路における対地電圧の制限」について学びました。適切な配線工事をすることで、住宅屋内においても、三相200Vの電気機械器具を使用することが出来るんですねっ
次回は、「引込口配線工事」についてになります。
それでは