こんにちは、人がより住みやすくなる環境をつくる、それが電気工事☆しまじです☆
第2種電気工事士試験合格への道、第29回っ。今日は、電線の種類についての話になります。
目次
電線のつくり
配線工事で使用する絶縁電線には、次の2つの種類があります。
- 単線 : 1本の銅線からなるもの 直径(mm)
- より線 : 数本の銅線(素線)をより合わせたもの 断面積(mm
)
より線の方が柔らかくて、配線の取り回しがやりやすいです。また、銅線のまわりは、感電や漏電をしないように、絶縁物で覆われています。
また、ケーブルとは絶縁電線をまとめてシース(外装)で包んだものの事になります。銅線を覆っている絶縁物の種類と、最高許容温度はこちら
絶縁物 | 最高許容温度 |
---|---|
ビニル | 60℃ |
耐熱ビニル | 75℃ |
ポリエチレン | 75℃ |
架橋ポリエチレン |
90℃ |
一般的に使用されるビニルの最高許容温度が60℃で、さらに耐熱に耐える素材があります。表の中で最も許容温度が高い素材は架橋ポリエチレンで、90℃まで耐えることが出来ます。
電線の種類
電線には、次のような種類があります。
電線の種類 | 記号 | 用途 |
---|---|---|
600Vビニル絶縁電線 | IV | 屋内配線 |
600V2種ビニル絶縁電線 | HIV | 耐熱を必要とする屋内配線 |
引込用ビニル絶縁電線 | DV | 架空引込電線 |
屋外用ビニル絶縁電線 | OW | 架空電線路 |
屋外用と屋内用で、種類が分かれていますね。
ケーブルの種類
ケーブルとは、電線をまとめてシースで保護したものの事でしたね。
ケーブルの種類 | 記号 | 用途 |
---|---|---|
600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル平形 | VVF |
屋内配線 屋外配線 地中配線 |
600Vビニル絶縁ビニルシースケーブル丸形 | VVR |
引込口配線 屋内配線 屋外配線 地中配線 |
600Vポリエチレン絶縁耐燃性ポリエチレンシースケーブル平形 | EM-EEF |
屋内配線 屋外配線 地中配線 |
600Vポリエチレン絶縁ビニルシースケーブル | CV |
屋内配線 屋外配線 地中配線 |
MIケーブル | MI | 高温場所の配線 |
キャブタイヤケーブル | CT | 移動用配線 |
低圧で使用するケーブル、低圧ケーブルとして、上の表にあるケーブルがあります。
コード
コードには、次の種類のものがあり、
名称 | 器具 | 内容 |
---|---|---|
平形ビニルコード | ![]() ![]() |
導体:軟銅より線 絶縁体:塩化ビニル |
ゴム絶縁袋打コード | ![]() ![]() |
導体:軟銅より線 絶縁体:ゴム混合物 |
電気を熱として使用する電気器具に使用することが出来ない、電線になります。電化製品についているのをよく見かけます。
例題1
600Vビニル絶縁電線(IV)の使用できる周囲温度は、最高何度未満?
【解き方】
IVは、導線を覆う絶縁体がビニルであり、ビニルの最高許容温度は60℃である為、使用できる周囲温度は、60℃未満となります。
【解答】60℃未満
例題2
次に書かれている電線の記号は?
- 600V2種ビニル絶縁電線
- 屋外用ビニル絶縁電線
- 引込用ビニル絶縁電線
【解き方】
解き方は特になく、覚えるのみです。
【解答】
- HIV
- OW
- DV
今日のまとめ
今日は、「電気工事で使う電線の種類」について学びました。電気の工事で使用する材料が出てきました。その物のつくりや、使用環境について、しっかり学んでいくことが大事ですねっ
次回は、電気工事で使う配管工事用の材料についてになります。
それでは