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第2種電気工事士試験合格への道、第39回。今回は電線を保護する金属可とう電線管工事について書いていきます。
目次
電線を保護する金属可とう電線管工事
前回、そして前々回との管工事について学んできましたが、今回は金属可とう電線間工事についての内容になります。シリーズ化してきてますね。
金属可とう電線管の種類
電線を保護する金属可とう電線管には、主に下の2種類があります。
名称 | 用途 |
---|---|
1種金属製可とう電線管 |
帯鉄板をらせん状に巻いたもの 展開した場所、または点検できる隠ぺい場所で、乾燥した場所にだけ使用できる
|
2種金属製可とう電線管 |
テープ状の金属片とファイバを組み合わせて緊密に巻いたもの 耐水性がある 施工場所を選ばない
|
施工場所を選ばない、2種金属製可とう電線管だと、どこでも使えて良いですね。
使用する電線
保護に金属製可とう電線管を使用する場合に、中に通す電線には次の規定があります。
- 絶縁電線であること。(屋外用ビニル絶縁電線を除く)
- より線であること。(直径3.2(mm)以下や管が短小な場合を除く)
- 合成樹脂管内では、電線を接続しない。
金属管や合成樹脂管と、まったく同じ規定となっています。
電磁的な平衡
金属製可とう電線管にて保護する場合、交流回路においては、1回路の電線全部を同一の金属製可とう電線管に収めて電磁的平衡を保たなければなりません。たとえば、三相電動機までの電線を保護する場合、3本すべてをひとつの金属製可とう電線管の中に通す必要があります。
でないと、金属製可とう電線管が発熱する恐れがあるんですね。
金属製可とう電線管の曲げ半径について
金属可とう電線管を曲げる場合は、
- 一般の場所では、管の内径の6倍以上
- 露出場所または点検できる隠ぺい場所であって、管の取外しができる場所では、管の内径の3倍以上
通常は6倍ですが、管の取外しが出来れば3倍とにすることが出来るのですね。曲げた半径の内径側のことです。
金属製可とう電線管における接地工事の省略
次の条件においては、接地工事を省略することが出来ます。
- 使用電圧が300(V)以下で、管の長さが4(m)以下の場合は、D種接地工事を省略できる。
- 使用電圧が300(V)を超えて、接触防護措置を施す場合は、C種接地工事をD種接地工事にできる。
金属管工事と、良く似た内容ですね。
2種金属製可とう電線管の付属品
2種金属製可とう電線管の付属品には、次のようなものがあります。
名称 | 機器 | 用途 |
---|---|---|
ストレートボックスコネクタ | ![]() ![]() |
金属製可とう電線管とボックスを接続するのに使用 |
コンビネーションカップリング | ![]() ![]() |
金属製可とう電線管と金属管を接続するのに使用 |
金属製可とう電線管側は、ねじが切ってあり、ねじ込んで取付けます。
例題
使用電圧200(V)の電動機に接続する部分の金属可とう電線管工事として、不適切なものは?
- 管とボックスとの接続にストレートボックスコネクタを使用した。
- 管の内径側の曲げ半径を管の内径の6倍以上とした。
- 管の長さが6(m)であるので、電線管のD種接地工事を省略した。
- 管と金属管(鋼製電線管)との接続にコンビネーションカップリングを使用した。
【解き方】
1・2・4については、書いてある通りで適正です。3について、使用電圧が300(V)以下で、管の長さが4(m)以下の場合は、D種接地工事を省略できるのに対し、管の長さが6(m)あり、D種接地工事を省略することは出来ません。よって、3が不適切です。
【解答】3
今日のまとめ
今日は、「低圧屋内配線工事における、電線を保護する金属製可とう電線管工事」について学びました。金属管工事と合成樹脂管工事に引き続き、金属製可とう電線管工事についても、しっかり覚えていきましょうっ
次回は、ケーブル工事についてになります。
それでは