こんにちは、ところさんの笑ってこらえてっ☆しまじです☆
第2種電気工事士試験合格への道、第41回。今回はダクト工事について書いていきます。
目次
ダクト工事
今回はダクト工事についての内容となります。ダクトというと、長い四角い箱の様なもののことで、その中に電線を通していく工事ということになります。
ダクト工事の種類
ダクト工事には、次にあるような種類のものがあります。
- 金属ダクト工事
- バスダクト工事
- フロアダクト工事
- ライティングダクト工事
です。では、順番にどのような工事で、どのような施工上の規定があるかを見ていきましょう。
金属ダクト工事とは
四角の筒状に作られた金属製のダクトの中に、多数の電線を通していく工事のことです。
金属ダクト工事における電線
金属ダクトの中を通す電線は、次のものでないといけません。
- 絶縁電線であること。(屋外用ビニル絶縁電線「OW」は除く)
- 金属ダクト内では、電線相互の接続点を設けない。ただし、電線を分岐する場合において、接続点を容易に点検できる場合を除く。
- 金属ダクトに収める電線の被覆を含む断面積は、ダクトの内部断面積の20%以下とする。ただし、電光サイン、および制御回路等の配線のみを収める場合は50%以下とする。
となっています。金属ダクトの場合は、接続点を容易に点検できる場合、電線を分岐しても良いんですね!断面積の比率についても注意です。
金属ダクト工事における支持点間の距離
金属ダクトを施設する場合の、支持点間の距離については、
- 3(m)以下。
- 取扱者以外の者が出入りできないように設備した場所において、垂直に取り付ける場合は、6(m)以下。
となっています。取扱者以外の者というのがみそですね。
金属ダクト工事における接地工事
金属ダクト工事には、接地工事が必要です。
- 使用電圧が300(V)以下の場合、D種接地工事が必要。
- 使用電圧が300(V)を超える場合、C種接地工事が必要。ただし、接触防護措置を施す場合は、D種接地工事にすることが出来る。
といった規定と、簡略化の条件があります。
バスダクト工事とは
バスダクトとは、銅やアルミの帯状導体を絶縁物で支持し、鉄板等で製作された箱状のケースに収めたもののことで、大きな電流が流れる幹線などに使用されます。家の中で、バスルームに配線するダクト工事だとばかり思っていた、しまじでした。(汗)
バスダクト工事における支持点間の距離
バスダクトを施設する場合の、支持点間の距離については、
- 3(m)以下。
- 取扱者以外の者が出入りできないように設備した場所において、垂直に取り付ける場合は、6(m)以下。
となっています。金属ダクト工事とまったく同内容ですね。
バスダクト工事における接地工事
バスダクト工事にも、接地工事が必要です。
- 使用電圧が300(V)以下の場合、D種接地工事が必要。
- 使用電圧が300(V)を超える場合、C種接地工事が必要。ただし、接触防護措置を施す場合は、D種接地工事にすることが出来る。
といった規定と、簡略化の条件があり、こちらも金属ダクト工事とまったく同じ内容となっています。
フロアダクト工事とは
フロアダクト工事とは、その名の通り、フロア(床ですね)にダクトを埋め込んで配線をする工事になります。この時に使用するダクトが、フロアダクトです。そのまんまです。
店舗や公共施設などで採用されるケースが多く、コンセントや電話線等が配線されます。
また、このフロアダクト工事では、D種接地工事を必ず施さなければなりません。どんなにダクトが短くてもです。
ライティングダクト工事
最後に、ライティングダクト工事についてです。ライティング、すなわち電灯を取り付けれるダクトの工事になります。このライティングダクトが付いていれば、好きなところに明かりを移動して灯すことが出来ます。しまじの家にもついています♫
ライティングダクト工事の施設方法
ライティングダクト工事は、次の内容において施設することとなっています。
- ダクト相互および電線相互は、堅ろうに、かつ、電気的に完全に接続すること。
- 支持点間の距離は、2(m)以下とする。
- ダクトの終端部は、閉そくする。
- ダクトの開口部は、原則として下に向けて施設する。
- ダクトは、造営材を貫通して施設しない。
- 絶縁物で金属部分を被覆してあるダクトを除いて、D種接地工事を施すこと。ただし、4(m)以下の場合を除く。
- ライティングダクトに電気を供給する電路には、漏電遮断器を施設する。
- 簡易接触防護措置を施す場合は、漏電遮断器を省略できる。
と、いろいろな決まりごとがあります。一度自分で工事をすれば、覚えれるかもしれませんが、なかなか項目が多いっす。
例題
ライティングダクト工事で、誤っているものは?
- ダクトの開口部を下に向けて施設した。
- ダクトの終端部を閉そくして施設した。
- ダクトの支持点間の距離を2(m)にした。
- 造営材を貫通してダクトを施設した。
【解答】
さっき学んだ、ライティングダクト工事についてですね。1~3は、規定通りで問題ありません。4についてのみ、ライティングダクト工事は、造営材を貫通してはならないので、誤りです。
【解答】4
今日のまとめ
今日は、「低圧屋内配線工事における、ダクト工事」について学びました。決まりごとがいろいろと多くて、慣れながら覚えるといった感じでしょうかっ
次回は、金属線ぴ工事についてになります。
それでは