こんにちは、ミニシルベーヌをいただきますっ☆しまじです☆
第2種電気工事士試験合格への道、第50回。今回は、接地抵抗の測定について書いていきます。
目次
接地抵抗の測定
電気工作物の設置や配線工事において、接地をしなければならない施設が、いままでたくさんありました。接地工事をした際には、きちんと基準の抵抗値を満たしているかどうかを、調べないといけませんよね。
ということで、接地抵抗の測定値や測定方法について学んでいきます。
接地抵抗値の種類と抵抗値
低圧屋内配線工事において、接地抵抗値と使用する接地線の太さは、次のように決められています。
接地工事の種類 | 接地抵抗値 | 接地線の太さ |
---|---|---|
C種接地工事 |
10Ω以下 ただし、地絡時に0.5秒以内に動作する漏電遮断器を設置した場合は、500Ω以下にできる |
1.6mm以上 |
D種接地工事 |
100Ω以下 ただし、地絡時に0.5秒以内に動作する漏電遮断器を設置した場合は、500Ω以下にできる |
1.6mm以上 |
接地抵抗計
接地抵抗値を測定する計器、それが接地抵抗計です。別名「アーステスタ」とも言います。
構成や使用上の注意について、
- 本体、補助接地極×2個、リード線×3個で構成されている。
- 測定前には、電池容量が正常であることを確認する。
- 地電圧(接地極と大地間の電圧)が許容値以下であることを確認する。
- 接地抵抗計の端子の電圧は交流。
となっています。
一般的な測定方法
一般的な、接地極の測定方法についてです。
- 測定する接地極に対して、一直線に5~10(m)の間隔で、補助接地極2本をそれぞれ配置する。(地面に刺す)
- E端子(接地側測定端子)を測定する接地極に接続する。
- P端子(電圧側)を、配置してある補助接地極の中央のもの(測定する接地極と、一番離れたところに配置している補助接地極との間の補助接地極)に接続する。
- C端子(電流側)を、配置している補助端子の端のもの(測定する接地極から一番離れたところに配置してある補助接地極)に接続する。
- 接地抵抗値を測定する。
にて測定します。
簡易設定法について
次に、簡易的な接地抵抗値の測定方法についてですが、金属製の水道管などで、地面に接しているもの(接地抵抗値が低いもの)を使って、接地抵抗値を測定する方法になります。 この場合、補助接地極が必要ありません。
測定方法は、こちら、
- 接地抵抗値が低い金属体を特定する。
- E端子(接地側測定端子)を測定する接地極に接続する。
- P端子(電圧側)とC端子(電流側)を短絡させる。
- C端子(電流側)を、接地抵抗が低い金属体に接続する。
- 接地抵抗値を測定する。
といった、測定方法になります。
今日のまとめ
今日は、例題はありません。接地抵抗をしっかりと施設し、検査で確認。漏電などに備えますっ
次回は、漏れ電流の測定などについてになります。
それでは