こんにちは、アメリカ株で資産運用をしている☆しまじです☆
アメリカの主要企業に分散投資をしながら高配当をいただくシリーズ、連載5回目。(このシリーズは、今回が最終になります)バンガードの「VIG」について、まとめました。
目次
バンガード・米国増配株式ETF「VIG」とは
バンガード・米国増配株式ETF「VIG」とは、バンガードが運用している、アメリカの主要な大企業に分散投資をしながら、さらに配当金がいただけて、小額からの投資もできるETFです。
投資対象は、アメリカ市場に上場している大企業の中でも、特に前年比増配の実績を持つ企業に重点を置いての分散投資になります。パッシブ運用です。
- パッシブ運用 : ベンチマーク(ダウ平均株価や日経平均株価)に連動するように運用されること。ちなみに、ベンチマークを上回る運用を目指すことを「アクティブ運用」といいます。
概要
バンガード・米国増配株式ETF「VIG」の概要です。
項目 | 指数 | 備考 |
---|---|---|
ティッカー | VIG | |
上場取引所 | NYSE Arca | |
ベンチマーク | NASDAQ USディビンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス | |
経費率 | 0.08% | |
配当利回り | 1.86% | |
配当スケジュール | 4半期毎 | |
ETF純資産総額 | 271.09億米ドル | |
設定日 | 2006年4月21日 | 設立から12年目 |
上場は、NYSE Arcaになります。また、経費率は、米国高配当ETF「VYM」と同じ、0.08%、かなりの低経費率となっています。 設立の2006年からで、現在まで、12年ほどの運用歴史があるETFになります。
ベンチマークは、「NASDAQ USディビンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス」で、10年以上連続して増配の実績がある米国株式で、さらに今後も増配の可能性がある銘柄によって構成されている、インデックスになります。
- NYSE Arca : 1997年に認可を受けた、アメリカ初の電子証券取引所です。NYSE(ニューヨーク証券取引所)とは、上場基準が異なります。
- アチーバーズ : 成功者。
データ
バンガード・米国増配株式ETF「VIG」の各種データです。
項目 | 指数 | 備考 |
---|---|---|
構成株式銘柄数 | 182 | |
株価収益率 | 24.8倍 | PER |
株価純資産倍率 | 4.1倍 | PBR |
株主資本利益率 | 20.9% | ROE |
利益成長率 | 3.0% |
構成株式銘柄数は、182銘柄となっています。10年以上も増配を続け、さらに今後も増配をするであろう大企業が、182もあるという事ですね。株価収益率(PER)と株価純資産倍率(PBR)は、結構高めです。長期にわたり増配を続けているという事は、成熟企業が多いと思われます。
保有上位10銘柄
バンガード・米国増配株式ETF「VIG」の保有上位10銘柄と、純資産総額に占める割合がこちら。
銘柄 | ティッカー | 割合 |
---|---|---|
ウォルマート | WMT | 4.0% |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | JNJ | 4.0% |
マイクロソフト | MSFT | 3.9% |
ペプシコ | PEP | 3.5% |
スリーエム | MMM | 3.0% |
マクドナルド | MCD | 2.8% |
メドトロニック | MDT | 2.5% |
ユニオン・パシフィック | UNP | 2.4% |
アボット・ラボラトリーズ | ABT | 2.4% |
テキサス・インスツルメンツ | TXN | 2.3% |
ウォルマート「WMT」と、ジョンソン・エンド・ジョンソン「JNJ」が4.0%で、同率1位となっています。他の企業も、聞いたことがある有名な大企業ばかりで、構成されており、普段の生活でも、良く目にする企業も多数入っています。
また、上位10銘柄で、資産の30.8%を占めています。
セクター別
続いて、セクター別の構成比率がこちら。
セクター | 割合 |
---|---|
資本財 | 33.2% |
消費者サービス | 19.0% |
ヘルスケア | 12.0% |
消費財 | 11.1% |
金融 | 8.7% |
テクノロジー | 8.7% |
素材 | 4.2% |
公益 | 3.0% |
通信サービス | 0.1% |
石油・ガス | 0.0% |
資本財と消費者サービスセクターで、半分以上の比率を占めています。増配を続けている企業が多いセクターと言えます。対し、通信セクターは、ほんの0.1%、石油・ガスについては、0.0%となっています。
株価の推移
設立以来のバンガード・米国増配株式ETF「VIG」のチャート。
開設時から、現在、株価は約2倍にまで上昇しています。ただ、リーマンショックで30ドル近くまで下落したこともあり、順調にトレンド入りしたのは、2012年以降です。設立の2006年から約6年間は、利益を得ることが出来ないETFとなっていました。
確実に、運用プラス益を上げるためには、時間を味方につけることが必要だと考えられます。短期間の取引で利益を上げるには、株価の変動を確実に見抜く力が必要になりそうです。
運用実績
最後に、バンガード・米国増配株式ETF「VIG」の運用実績になります。
期間 | リターン |
---|---|
年初来 | -0.47% |
1年間 | 14.56% |
3年間 | 10.11% |
5年間 | 11.30% |
5年間 | 9.02% |
設定来 | 8.31% |
リターンが、すばらしいETFです。1年間のリターンなんて、14.56%もあります。この勢いで資産が増え続けたら、すばらしいと思います。
配当金関連のETFでありながら、驚異のリターンとなっていますが、今年に入ってからの調整相場では、マイナスであり、パッとしません。
まとめ
S&P500インデックス指数のリターン値までとはいきませんが、非常に魅力のあるリターンを得られるETFでありながら、配当利回りも、高めで、将来的にも増配が続いていく予定といったETFになります。
魅力のあるETFですが、もう少し、配当利回りが高ければとも思うところですっ
それでは
ブラックロックが運営する、iシェアーズ 好配当株式ETF「DVY」については、こちら。増配関連ETFです。