こんにちは、アメリカ株で資産運用をしている☆しまじです☆
今日は、アメリカの主要な企業に分散投資をしながら、さらに高配当金もいただけるETF、バンガード・米国高配当ETF「VYM」についての記事になります。
目次
バンガード・米国高配当ETF「VYM」とは
バンガード・米国高配当ETF「VYM」とは、先ほども書きましたが、バンガードが運用している、アメリカの主要な大企業に分散投資をしながら、さらに高配当金がいただけて、さらにさらに小額からの投資もできるETFです。
これだけ見ると、いいことばかりですが、投資なのでもちろんリスクはあります。
投資対象は、アメリカ市場に上場している大企業で、特にハイディビデンドの企業のインデックスに連動したパフォーマンスを目指しています。パッシブ運用されているETFになります。
- ハイディビデンド : 高配当。予想配当利回りが市場を上回っている。
- パッシブ運用 : ベンチマーク(ダウ平均株価や日経平均株価)に連動するように運用されること。ちなみに、ベンチマークを上回る運用を目指すことを「アクティブ運用」といいます。
概要
バンガード・米国高配当ETF「VYM」の概要です。
項目 | 指数 | 備考 |
---|---|---|
ティッカー | VYM | |
上場取引所 | NYSE Arca | |
ベンチマーク | FTSEハイディビデンド | |
経費率 | 0.08% | |
配当利回り | 3.03% | |
配当スケジュール | 4半期毎 | 3月・6月・9月・12月 |
ETF純資産総額 | 203.01億米ドル | |
設定日 | 2006年11月10日 | 設立から12年目 |
上場は、NYSE Arcaになります。また、経費率は、0.08%と「VOO」の0.04%よりは高めですが、かなりの低経費率。 設定日からは、11年が経っているETFになります。
- NYSE Arca : 1997年に認可を受けた、アメリカ初の電子証券取引所です。NYSE(ニューヨーク証券取引所)とは、上場基準が異なります。
- FTSE : イギリスのロンドンに拠点を持つ、株価指数(インデックス)の算出や管理をしている企業のこと。
データ
バンガード・米国高配当ETF「VYM」の各種データです。
項目 | 指数 | 備考 |
---|---|---|
構成株式銘柄数 | 384 | |
株価収益率 | 19.2倍 | PER |
株価純資産倍率 | 2.8倍 | PBR |
株主資本利益率 | 16.2% | ROE |
利益成長率 | 1.8% |
構成株式銘柄数は、384銘柄となっています。株価収益率(PER)と株価純資産倍率(PBR)は、アメリカ市場でいうと、まあまあなのではないでしょうか。
株主資本利益率「ROE」が16.2%というのはすごい数値ですね。
保有上位10銘柄
バンガード・米国高配当ETF「VYM」の保有上位10銘柄と、純資産総額に占める割合です。
銘柄 | ティッカー | 割合 |
---|---|---|
マイクロソフト | MSFT | 7.0% |
JPモルガン・チュース・アンド・カンパニー | JPM | 3.9% |
ジョンソン・エンド・ジョンソン | JNJ | 3.5% |
エクソン・モービル | XOM | 3.2% |
インテル | INTC | 2.5% |
ウェルズ・ファーゴ | WFC | 2.4% |
AT&T | T | 2.2% |
シェブロン | CVX | 2.2% |
シスコ・システムズ | CSCO | 2.2% |
ファイザー | PFE | 2.2% |
1位は、マイクロソフト「MSFT」。マクロソフトは、配当利回りが1.7%と、高配当銘柄というイメージはあまり、ありませんでしたが、資産の7%を占めています。 インカムゲインだけではなく、同時にキャピタルゲインも狙っていくといった運用方法なのでしょうか。
続いて上位1~4位は、S&P500インデックス連動の「VOO」上位10位に入っていた銘柄になっています。メインどころといった感じです。5位以下については、高配当利回りで、良く名前を聞く銘柄ばかりですね。
そして、上位10銘柄で、資産の31.3%を占めています。
セクター別
続いて、セクター別の構成比率がこちら。
セクター | 割合 |
---|---|
テクノロジー | 17.0% |
金融 | 14.2% |
ヘルスケア | 12.9% |
資本財 | 12.7% |
消費財 | 12.5% |
石油・ガス | 9.3% |
公益 | 7.3% |
消費者サービス | 5.9% |
通信サービス | 4.5% |
素材 | 3.7% |
テクノロジー強しです。次に、金融、ヘルスケアと続いて、高配当銘柄が多そうなイメージの、資本財、消費財、石油・ガス、公益が高い割合で組み込まれています。
株価の推移
設立以来のバンガード・米国高配当ETF「VYM」のチャートです。
設立後、リーマンショックで、半値以下まで下落を続けています。恐ろしい2年間でした。ただ、その後は、順調に上昇を続け、現在は83.08ドルの高値となっています。
設立後からすると、大きく伸びているわけではありませんが、リーマンショック後に購入した場合、配当をもらいながら、同時に株価も上昇し続ける、申し分のないETFであったと思います。
運用実績
最後に、バンガード・米国高配当ETF「VYM」の運用実績になります。
期間 | リターン |
---|---|
年初来 | -2.84% |
1年間 | 9.46% |
3年間 | 9.97% |
5年間 | 11.86% |
設定来 | 7.74% |
設定来7.74%のリターンで運用されており、理想的な上昇をしてきていますが、今年に入ってからは、-2.84%と振るわない状況が続いています。ディフェンシブ銘柄の大幅下落が効いているようです。
まとめ
S&P500インデックス指数に比べると、リターンは少ないようにも感じますが、しっかり配当金が頂けるため、株価が低迷している時など、今の調整相場なんかでは、重宝したくなります。
1株が90ドルを切るというのも、非常に購入しやすいETFですねっ
それでは
ステート・ストリートが運営している、SPDR S&P 米国高配当株ETF「SDY」については、こちらです。
ブラックロックが運営する、iシェアーズ 好配当株式ETF「DVY」については、こちらです。