こんにちは、アメリカ株で資産運用をしている☆しまじです☆
高配当銘柄で資産運用をする。確実にインカムゲインを得ながら、キャピタルゲインも手に入れたい。いいとこ取りしたいですよね。
高配当利回りのディフェンシブ銘柄に、個別に投資する事で、配当金を得ることはできます。ただ、株価がそのままずっと一緒であればまだいいのですが、急激に下がってしまうと、配当金で値下がり分を取り戻すだけで手いっぱい、なんてことにもなりまねません。
そこで、選択したいのが、高配当銘柄に分散投資が出来るETFの購入です。今回は、その中でも代表的な3つのETFについて分析していきたいと思います。
- バンガード : バンガード・米国高配当 ETF「VYM」
- ステート・ストリート : SPDR S&P 米国高配当株 ETF「SDY」
- ブロックロック : iシェアーズ 好配当株式 ETF「DVY」
についての内容になります。
目次
純資産総額と経費率の比較
それぞれの純資産総額と経費率などです。
項目 | VYM | SDY | DVY |
---|---|---|---|
運用会社 | バンガード | ステート・ストリート | ブラックロック |
上場取引所 | NYSE Arca |
NYSE Arca |
NASDAQ |
経費率 | 0.08% | 0.35% | 0.39% |
配当スケジュール | 4半期毎 | 4半期毎 | 4半期毎 |
純資産総額 | 203.01億ドル | 152.48億ドル | 168.99億ドル |
設定日 | 2006年11月10日 | 2005年11月8日 | 2003年11月3日 |
ブラックロックの「DVY」だけが、NASDAQ(ナスダック証券取引所)となっています。
経費率については、バンガードの「VYM」がダントツの0.08%と超低経費率となり、「SDY」と「DVY」は、ともに0.3%台と、ここは開きがあります。純資産総額も、「VYM」が頭一つ抜きんでています。
設立からの歴史は、ほとんど同じくらいで、3つとも十年以上の運用を続けているETFになります。どれを選んでも、信頼性ばっちり。
PER・PBR・配当利回り等のデータの比較
株価収益率(PER)・株価純資産倍率(PBR)・配当利回りなどのデータです。
項目 | VYM | SDY | DVY |
---|---|---|---|
株式構成銘柄数 | 384 | 112 | 99 |
PER | 19.2倍 | 17.70倍 | 17.87倍 |
PBR | 2.8倍 | 2.74倍 | 2.22倍 |
配当利回り | 3.01% | 2.69% | 3.25% |
基準価格 | $83.65 | $93.712 | $98.65 |
大きく差が出ました。まず、株式構成銘柄数について、バンガードの「VYM」が384銘柄と、かなりの数を取り入れています。広く分散投資という意味では、「SDY」と「DVY」の約3倍以上。あと、PERとPBRも少し高めの数値となっています。
配当利回りについては、ブラックロックの「DVY」が最も高い利回りで、3.25%あります。ETFで分散投資をしながら、この利回りは、めっちゃ魅力。対し、「SDY」は、少し低めです。
基準価格も「VYM」と「DVY」とでは、10ドル以上離れています。高配当銘柄を指標とするETFですが、いくつかの違いが見られます。
保有上位10銘柄の比較
上位10銘柄の一覧表です。
順位 | VYM | SDY | DVY |
---|---|---|---|
1位 | MSFT 7.0% | STK 2.23% | CTL 2.32% |
2位 | JPM 3.9% | NNN 2.12% | OKE 2.23% |
3位 | JNJ 3.5% | O 2.11% | OXY 2.01% |
4位 | XOM 3.2% | T 1.90% | PPL 2.01% |
5位 | INTC 2.5% | XOM 1.58% | F 1.95% |
6位 | WFC 2.4% | MDP 1.53% | FE 1.71% |
7位 | T 2.2% | CVX 1.50% | ETR 1.66% |
8位 | CVX 2.2% | ABBV 1.49% | T 1.63% |
9位 | CSCO 2.2% | BKH 1.47% | STX 1.59% |
10位 | PFE 2.2% | TGT 1.45% | XOM 1.50% |
合計 | 31.3% | 17.38% | 20.59% |
保有上位TOP10は、見事にばらばらの銘柄選定となっています。唯一、エクソンモービル「XOM」だけが、すべてのETFに入っています。
また、「SDY」と「DVY」の資産分配率は、ほとんど同じくらいですが、「VYM」については、1位のマイクロソフト「MSFT」が飛び抜けていて、全体の7%を占めています。配当利回りが、1.68%の「MSFT」がこれだけの比率を占めていながらも、トータルの配当利回りが、3.01まで高いのにも驚きです。TOP10の合計比率が、全体の約3割を占める31.3%というのも高めの数値です。
セクター別構成比率の比較
続いて、セクター別の構成比率になります。
セクター | VYM | SDY | DVY |
---|---|---|---|
1位 | テクノロジー 17.0% | 生活必需品 15.77% | 公益事業 30.03% |
2位 | 金融 14.2% | 金融 14.75% | 一般消費財 15.50% |
3位 | ヘルスケア 12.9% | 公益事業 13.57% | エネルギー 11.85% |
4位 | 資本財 12.5% | 資本財 12.85% | 金融 9.19% |
5位 | 消費財 12.5% | 一般消費財 10.75% | 生活必需品 7.11% |
6位 | 石油・ガス 9.3% | 不動産 9.06% | 素材 6.87% |
7位 | 公益 7.3% | 素材 9.00% | 資本財 5.76% |
8位 | 消費者サービス 5.9% | ヘルスケア 5.76% | 情報技術 5.70% |
9位 | 通信サービス 4.5% | エネルギー 3.07% | 電気通信 3.95% |
10位 | 素材 3.7% | 電気通信サービス 2.72% | ヘルスケア 3.67% |
11位 | - | 情報技術 2.70% | - |
セクターの名前の付け方が違ったり、ステート・ストリートの「SDY」には、不動産セクターが含まれていたりと、多少違いはあるものの、3つとも、投資先のセクター比率は、ばらばらです。
それぞれのETFの特徴が、一番みれる分析だと思います。
運用実績の比較
2018年3月末までの、トータルリターンの比較です。
期間 | VYM | SDY | DVY |
---|---|---|---|
年初来 | -2.84% | -1.95% | 0.84% |
1年間 | 9.46% | 8.83% | 9.50% |
3年間 | 9.97% | 10.56% | 12.75% |
5年間 | 11.86% | 11.40% | 12.39% |
10年間 | 9.12% | 10.19% | 10.98% |
設定来 | 7.74% | 8.74% | 8.36% |
設定来の運用リターンは、どれも同じくらいで、ステート・ストリートの「SDY」が少し多めのリターンとなっています。ただ、2018年に入ってからのリターンにおいて、プラスの実績となってるのは、ブラックロックの「DVY」のみで、「VYM」と「SDY」は利益マイナス。しまじが保有している「VYM」は、ー2.84%と、なかなか厳しい成績となっています。
「VYM」「SDY」「DVY」のまとめ
同じ高配当銘柄への分散投資といっても、運用しているそれぞれの会社で、保有している銘柄の内容や数、比率も違えば、運用成績も異なっていました。経費率だけで考えると、だんぜん「VYM」の0.08%が飛び抜けていますが、配当利回りの高さや、運用リターンまで含めると、「DVY」も魅力を感じます。追加購入する際は、もう少し検討したいところですっ
それでは
関連記事です。
「VYM」のまとめは、こちらになります。
「SDY」のまとめは、こちらになります。
「DVY」のまとめは、こちらになります。