オーラルケア製品を世界に提供している企業、コルゲート・パルモリーブ【CL】について、徹底分析していきます。こんにちは、アメリカ株で資産運用をしている☆しまじです☆
目次
- コルゲート・パルモリーブ【CL】とは
- コルゲート・パルモリーブ【CL】の企業情報
- 30年間の株価推移
- 売上高と利益の推移
- 資本の推移
- EPSとPERの推移
- BPSとPBRの推移
- ROEとROAの推移
- 配当金の推移
- キャッシュフローの推移
- まとめ
コルゲート・パルモリーブ【CL】とは
コルゲート・パルモリーブ【CL】とは、アメリカのニューヨーク市に本社を置く、石鹸、洗剤、歯磨き粉など、オーラルケア(口内ケア)製品の製造販売をしている会社です。
1806年に、ウィリアム・コルゲートが、石鹸とキャンドルの工場を作ったのが、始まりです。かれこれ200年以上前の話です。その後、1864年に、同業であったパルモリーブ・カンパニーを合併し、それぞれの名前を取って、コルゲート・パルモリーブとなりました。
コルゲート・パルモリーブ【CL】は、様々なブランドを保有していますが、その中でも代表的なブランドがこちら
コルゲート
オーラルケア製品である、歯磨き粉、歯ブラシ、うがい薬など
パルモリーブ
キッチン用の洗剤です。皿洗いや、鍋などを洗うのに使う洗剤
ヒルズ
ペット用の食べもの、ドックフードやキャットフード
マーフィーオイルソープ
木で出来た、家具や床のお手入れをする為のオイル
アイリッシュスプリング
体を洗うボディーソープ
オーラルケア製品もありながら、昔から作り続けている石鹸の技術を生かした、ボディーソープやキッチン用の洗剤、あと、ペットフードも取り扱っています。ちなみに、日本には、日本ヒルズ・コルゲート株式会社があり、ペットフードを販売しています。
そして、56年の間、配当金の増配を続けている、配当王でもあります。
コルゲート・パルモリーブ【CL】の企業情報
事業内容 : オーラルケア製品、歯磨き粉、歯ブラシ
石鹸、シャンプー、洗濯用洗剤、キッチン用洗剤
ペットフード など
セクター : 一般消費財
社名 : Colgate-Palmolive Co.
市場 : NYSE「ニューヨーク証券取引所」
従業員 : 35,900人
決算 : 12月
配当月 : 1,4,7,10月
30年間の株価推移
コルゲート・パルモリーブ【CL】の株価推移です。30年間の株価チャートがこちら ここ30年間、リーマンショックを含め、極端な株価下落もなく、ボックス相場と上昇を繰り返しながら、株価は上がってきています。30年前の約22倍です。
生活必需品銘柄ということで、プロクター・アンド・ギャンブル【PG】と同じ業種の会社です。両社とも、長い歴史を持つ、配当王銘柄ですね。
売上高と利益の推移
続いて、売上高と利益について、過去10年間の推移です。
売上金額は、2013年に向けて緩やかに上昇した後、減少傾向にあります。ただ、2015年を除いて、営業利益はと純利益はそこまでの減少は見られず、もともと20%超えという、高い営業利益率は、さらに改善され、25%近くにまで上げてきています。
資本の推移
続いて、資本についてみていきます。過去10年間の推移がこちら。
資本について、総資産は売上とほぼ同じ形にて推移している中、自己資本が、2009年から下がり続け、2015年にはマイナスへと突入しています。さらに、2017年まで、マイナスが続いています。
債務超過です。事業は成り立っていますが、資金繰りは良好とはいえない状況とも見れます。
EPSとPERの推移
次は、1株あたり利益「EPS」と株価収益率「PER」の過去10年間の推移です。
発行株式数は、ここ10年間で、10.7億→8.9億株数へと、毎年自社株買いをしながら、株式数を減少させています。そのような中、1株あたり利益「EPS」は、純利益とほぼ同期して、推移しています。また2015年には、社内にて様々な問題があり、大きく利益を減らしています。
株価収益率「PER」は比較的高めです。10年前は、約18倍程でしたが、2017年には33倍ほどまで上昇。株価が上昇した為です。
BPSとPBRの推移
続いて、1株あたり純資産「BPS」と株価純資産倍率「PBR」についてです。過去10年間のデータがこちら。
1株あたり純資産「BPS」は、自己資本の低下とともに減少を続け、2015年からはマイナスとなります。
そして、株価純資産倍率「PBR」は、2014年に最も高い57倍を記録した後は、自己資本がマイナスの為、分析不能となっています。割高という以前に、債務超過を改善する必要があります。
ROEとROAの推移
株主資本利益率「ROE」と総資本利益率「ROA」の過去10年間の推移です。
低いかマイナスとなっている自己資本により、株主資本利益率「ROE」は、分析出来ていない状況です。また、総資本利益率「ROA」については、15~20%の範囲で推移しており、とても高い数値をたたき出しています。
配当金の推移
気になる配当金と配当利回り、過去10年間の推移がこちら。
順調に増配を続けています。債務超過となった2015年以降も、減配はしていません。配当利回りは、2%超え程で、一定して推移しており、株価の上昇と増配の比率が、良い具合にかみ合っています。
もしも10年前に株を購入していたとすると想定した場合、現在の配当利回りは、4.75%と、それなりの高配当銘柄になっていました。
続いて、配当性向を見てみましょう
配当性向については、徐々に上昇していっています。純利益を大きく下げた2015年に、100%に届きそうになったこともありました。そして、2017年には70%まで上がってきています。少しづつ、増配に回す資金が、圧迫されている状況です。
キャッシュフローの推移
最後に、キャッシュフローの推移になります。過去10年間のデータがこちら。
毎年、十分に余裕を持ったフリーキャッシュを生み出しています。営業キャッシュフローが25億ドル近くあるのに対し、投資キャッシュフローは5億ドルを超えるくらいである為、今の状況を維持できれば、財務状況は安定していくでしょう。
まとめ
さまざまな指数により、コルゲート・パルモリーブ【CL】を分析しました。2015年以降、売上が減少傾向にある事と、自己資本がマイナスに転じ、債務超過になっていることが、気になるところですが、非常に高い営業利益率であるのと、しっかりとフリーキャッシュフローを出し続けている事、そして、長期に渡り、増配を続けている、歴史を持った安定銘柄というのが、とても魅力の企業でした。
世界人口は、今後も増え続けていく予定であり、今後も成長する可能性は十分にあるのではと、考えられます。
そして、60年を超える連続増配記録更新、期待してます♪
それでは☆彡
コルゲート・パルモリーブ【CL】は、50年以上に渡り増配を続けている、配当王銘柄ですっ