さまざまな工業製品を製造している配当王銘柄、ドーバー【DOV】について、徹底分析していきます。こんにちは、アメリカ株で資産運用をしている☆しまじです☆
目次
- ドーバー【DOV】とは
- ドーバー【DOV】の企業情報
- 30年間の株価推移
- 売上高と利益の推移
- 資本の推移
- EPSとPERの推移
- BPSとBPRの推移
- ROEとROAの推移
- 配当金の推移
- キャッシュフローの推移
- まとめ
ドーバー【DOV】とは
ドーバー【DOV】とは、1947年に創業以来、様々な工業製品を世界に向けて提供している、グローバルメーカーです。本社を、アメリカのイリノイ州ダウナーズグローブに置き、エンジニアリングシステム、流体制御システム、そして冷蔵と冷凍の食品用機器における、主に3つの事業を中心とした、工業製品メーカーになります。
さらに、63年間の間増配を続けている企業、そう、配当王でもあります。
ドーバー【DOV】の企業情報
事業内容 : 工業製品
ライフサイエンス・航空宇宙向け通信機器
石油・ガスコントロールバルブ、貯蔵タンクシステム
発電用モータ、圧縮機
業務用冷凍装置、キッチン、ゴミ収集車 など
セクター : 工業
社名 : Dover Corp
市場 : NYSE「ニューヨーク証券取引所」
従業員 : 29,000人
決算 : 12月
配当月 : 2,5,8,11月
30年間の株価推移
ドーバー【DOV】の株価推移です。30年間の株価チャートがこちら。
上がり下がりをしながらも、ここ30年間、株価は上昇を続けています。長期保有で利益が出せる銘柄といえます。もし、30年前に購入していたとすると、その資産は15倍になる計算です。
大きな下落は、リーマンショックとチャイナショック時、そして、今年の調整による下げになります。中でも今年は、短期間に40ドル近くの下げと、なかなかにインパクトがありました。
売上高と利益の推移
続いて、売上高と利益について、過去10年間の推移です。
上下しながらも、売上については60~80億ドル、純利益については5~10億ドルと、一定の幅で推移しています。ここ10年間で、最も売り上げが伸びているのは、2013年。営業利益率については、極端に高くはありませんが、10~16%の間であり、安定した利益を上げ続けています。
資本の推移
続いて、資本についてみていきます。過去10年間の推移がこちら。
総資産、自己資本ともに徐々に増えていき、一度、2014年で減って、また、増え続けています。
自己資本比率についても、40~50%と安定しています。
EPSとPERの推移
次は、1株あたり利益「EPS」と株価収益率「PER」の過去10年間の推移になります。
この10年間で、発行株数は1.89億株から1.58億株まで、少しずつ減らしていますが、1株あたり利益「EPS」は、純利益にほぼ同期しているかたちです。
また、株価収益率「PER」については、大きく上がり下がりをしており、低い時で10倍程度、高い時には、23倍まで上がっています。
BPSとBPRの推移
続いて、1株あたり純資産「BPS」と株価純資産倍率「BPR」についてです。過去10年間のデータがこちら。
1株あたり純資産「BPS」についても、自己資本に同期した推移をしています。2014年で、一度下げ、また上昇しています。
株価純資産倍率「BPR」については、株価の上昇とともに上がり続けており、2017年では、3.6倍と割高になってきています。
ROEとROAの推移
株主資本利益率「ROE」と総資本利益率「ROA」の過去10年間の推移です。
株主資本利益率「ROE」については、2009年に10%を割り込んではいますが、毎年、高い値をキープしており、2015年には24%近くになっています。
総資本利益率「ROA」においても、5~10%の間で推移しており、資本に対して、しっかりと利益を上げています。
配当金の推移
気になる配当金と配当利回り、過去10年間の推移がこちら。
キレイな右肩上がりで、増配しています。配当利回りは、株価の上昇に伴い、低下していっています。
ただ、もし10年前に株を購入していたとすると、現在の配当利回りは、7.04%とかなりの高配当株になっていました☆
続いて、配当性向を見てみましょう
配当性向は、高くても50%超えくらいで、それ以上には上がっていません。63年間増配を続けていますが、まだまだ、連続増配記録を更新できそうですね☆
キャッシュフローの推移
最後に、キャッシュフローの推移になります。過去10年間のデータがこちら。 2012年をピークに、下がっているような傾向もありますが、毎年6億ドルを超える、十分なフリーキャッシュを作り出しています。投資キャッシュフローが、毎年2億ドル位なので、とても安定した経営状況が続いています。
まとめ
さまざまな指数により、ドーバー【DOV】を分析しました。株価の激しい値動きが見られますが、キャッシュフローを含め、ほとんどの指数において良好な数値となっており、今後も安定した経営を押し進めていくのではないかと、思われます。
これからも、連続増配記録を塗り替えていって欲しいですね♪
それでは☆彡
ドーバー【DOV】は、50年以上に渡り増配を続けている、配当王です。