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エマソン・エレクトリック【EMR】を徹底分析【2019年版】さまざまな自動化装置、そして商業・住宅向け工業製品を開発、製造しているコングロマリット(複合)企業

f:id:shimajirou37:20190103131934j:plain さまざまな、自動化装置、そして商業・住宅向け工業機器を開発、製造しているコングロマリット(複合)企業、エマソン・エレクトリック【EMR】について、徹底分析していきます。こんにちは、アメリカ株で資産運用をしている☆しまじです☆

 目次

エマソン・エレクトリック【EMR】とは

エマソン・エレクトリック【EMR】とは、アメリカのミズリー州セントルイスのファーガソンに本社を置く、自動化システムや、商業用、そして住宅向けにさまざまな工業製品を、開発製造している、コングロマリット企業になります。

 会社の起こりは、1890年にまでさかのぼります。今から、かれこれ129年も前の話です。2人のスコットランド出身である兄弟、チャールズとアレクサンダーメストンが、ジョン・ウェスリー・エマソンの資金援助を受けて、エマソン・エレクトリック・マニュファクチュアリング・カンパニーを設立したのが始まりです。

 創業当時は、電動モーターとファンの製造を行っていました。その後、天井扇風機を開発します。この天井扇風機は、高層ビルなどで受け入れられ、事業の半分を占める程の大成功をおさめます。
 それから、洗濯機やミシンなどの装置の製造を開始、さらに事業を拡大させていきます。

 そして、第2次世界大戦後においては、多くの企業を合併、買収しながら世界中へと事業を拡大、大企業へと成長していきました。

 長い歴史を持つ大企業ですが、61年間の間増配を続けている企業、そう、配当王でもあります。

2018年9月の配当王一覧

エマソン・エレクトリック【EMR】は、多岐にわたりさまざまな製品を開発製造していますが、その中の代表的事業を紹介していきます。代表的といっても、とてもたくさんあります。

3Dプリント

 積層造形法により、デジタルモデル毎に、材料(樹脂、金属)を積層していって、3次元オブジェクトを製作する技術。新製品の開発において、開発期間を85%短縮できる可能性を秘めています。 

ビルの管理

 オフィスビルにおいて、温度、湿度、そして空気の質を一括制御する技術。オフィスが自分の家に居る様に、快適に過ごせるようになります。 

ヒートポンプユニット

 中国において、特に北部の極寒地域におては、石炭が人々を温める為の唯一の方法でした。大量のCO2排出は、大気汚染を進めます。そこで、開発されたのが、高効率ヒートポンプになります。
 これには、エマソンのスクロールコンプレッサ技術が適用され、多くのヒートポンプユニットが設置されることで、地球環境の改善に役立てられています。 

クリーンパワー

 マイクログリット技術。電力が供給されない発展途上国などにおいて、マイクログリットを同時制御する事で、人々に電力を供給します。

  • マイクログリット・・・ 発電所から電力を供給するのではなく、電力消費者のすぐ近くに、分散型電源を設置し、それぞれの電源を管理する事で、安定した電力を供給する仕組みのこと
  • 分散型電源・・・太陽光発電、風力発電、バイオマス発電などのさまざまな電源。それぞれ1つだけの電源では、安定した電力供給が難しい。

食品の冷蔵

 1年を通して、新鮮な食材を消費者に届ける技術。もしこの技術がなければ、野菜や果物などの生鮮食品は、収穫後、すぐに食べなければならず、多くの食料を無駄にしてしまいます。
 この技術は「コールドチェーン」と呼ばれ、長期冷蔵倉庫などのハイテクな施設や、冷凍トラックなどの輸送車両システムにより成り立っています。

食品の安全

 食品と飲料の安全性を確保する技術。コンビニエンスや大型スーパーの需要の高まりに伴い、工場で何千もの製品をつくる様になってきた中で、食品加工の監視、管理、さらには汚染物質の無い状態を保つための自動化システムを提供しています。

IoT

 デバイス同士をインターネットを用いて、相互に接続する技術。そして、そのセキュリティー技術も提供しています。

パイプラインの管理

 アメリカには、250万マイル(約402万km)のパイプラインが走っており、その半分以上が製造から50年を超えて使用されています。エマソンのセンシング技術が、漏れや不具合を監視し、運用管理しています。

その他

・デジタルツイン技術(制御システムの忠実度の高いシミュレータ)
・グラインド2エナジー(生ごみ処理技術)
・プラントなどのセキュリティー技術
・新薬の製造開発プロセス技術
・オフショアプラットフォーム(石油掘削装置)の運用技術
・冷媒の技術
・X線ビジョン技術(排水管や下水管のモニタ検査用ツール)

 などなど、かなり多岐にわたって事業展開をしています。

エマソン・エレクトリック【EMR】の企業情報

事業内容 : プロセス制御、計装機器の開発製造
       空圧制御、電動装置の開発製造
       空調、冷暖房機器の開発製造
       自動化システムの制御ソフト など
セクター : 資本財
社名   : Emerson Electric Co.
市場   : NYSE「ニューヨーク証券取引所」
従業員  : 87,500人
決算   : 9月
配当月  : 2,5,8,11月 

18年間の株価推移

エマソン・エレクトリック【EMR】の株価推移です。18年間の株価チャートがこちらf:id:shimajirou37:20190104112450j:plain ここ18年間で、結果的には33ドル近くの上昇となっています。ですが、かなりの株価の変動があり、短期運用したのでは、大きなマイナスとなるような時期も何度かありました。
 最も大きな下落をしたのが、リーマンショック時で、60ドル付近から25ドル近くまで、約35ドル近く下がっており、60%程の下落率と、これだけ下がったら、もういやになっちゃいますよね、くらいの下落でした。ただ、その後の上昇の仕方も、すごいですけれど。

 リーマンショック後も、下がる事がありながらも上昇を続けていましたが、2018年、最高値の80ドルまで近づいた後、大きく下げて現在に至る感じとなっています。
 ※30年のチャートを出したかったのですが、トレードステーションで18年以上を表示しようとすると、チャート表示がフリーズしてしまった為、今回は18年のチャートとなっています。

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売上高と利益の推移

 続いて、売上高と利益について、過去11年間の推移です。f:id:shimajirou37:20190104113502j:plain あれだけ株価を低迷させたリーマンショックですが、売上と利益は、思ったほどの減少はありません。売上については、200~250億ドルの範囲で推移していく中、2016年に大きく、150億ドルを割り込むところまで下げています。
 これは、ネットワーク電力システム事業、発電事業、モーター事業、そして駆動事業の売却と、原油・ガス価格の低迷などの影響によるものです。ネットワーク電力事業はスピンオフされ、バーティブ社【Vertiv】として独立しました。

 ただ、売上が大きく下がった2016年以降も、営業利益と純利益に大幅な減少はなく、逆に営業利益については16%を超えるまで、上げてきています。同時に、株価も上昇している時期であり、投資家の評価は上々だったのではないかと、思われます。 

資本の推移

 続いて、資本についてみていきます。過去11年間の推移がこちら。f:id:shimajirou37:20190104114117j:plain 総資産は、ネットワーク電力システム事業等の売却後、リーマンショック時と同じ程度にまで減少しています。
 対し、自己資本については、2015年、2016年と減少しましたが、その後、増加しており、自己資本比率も45%程まで上げてきています。 

EPSとPERの推移

 次は、1株あたり利益「EPS」と株価収益率「PER」の過去11年間の推移です。f:id:shimajirou37:20190104114435j:plain 発行株式数は、この11年間で、7.71→6.35億株数まで下げている中、1株あたり利益「EPS」は、上がり下がりはしているものの、一定の幅の中で推移しています。

 また、株価収益率「PER」については、低い時で10倍程、高い時で27倍程としながら、徐々に上がってきています。

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 BPSとBPRの推移

 続いて、1株あたり純資産「BPS」と株価純資産倍率「BPR」についてです。過去11年間のデータがこちら。f:id:shimajirou37:20190104114921j:plain 発行株式数を減少させている中(2008年7.71億株→2018年6.35億株)、1株あたり純資産「BPS」は、自己資本の動きに比例した形となっています。
 また、株価純資産倍率「BPR」は、株価の上昇に伴い上がってきており、最も低い2011年の3.0倍から、2018年には5.4倍と、割高になってきています。

 ただ、9月の決算後、現在の株価は58.0ドルまで下がってきており、「BPR」も4倍ほどになっています。 

ROEとROAの推移

 株主資本利益率「ROE」と総資本利益率「ROA」の過去11年間の推移です。f:id:shimajirou37:20190104115421j:plain 株主資本利益率「ROE」、総資本利益率「ROA」ともに、かなり良い数値を毎年継続しています。かなり高いですね。株主資本利益率「ROE」については、2012年、2013年、2017年は、割り込んだものの、常に20%以上をキープ。
 また、総資本利益率「ROA」についても、10%近くで推移しており、とても安定しています。

 資本からの利益還元率が、きわめて高い企業だといえます。

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配当金の推移

 気になる配当金と配当利回り、過去11年間の推移がこちら。f:id:shimajirou37:20190104115722j:plain 2015年以降、率が落ちてはいるものの、しっかりと増配を継続しています。配当利回りについては、2015年が最も高く、4.3%であり、これだけ安定して増配を続けている企業の配当利回りが4.3%というのは、とても魅力を感じる時でした。
 その後、株価の上昇に伴い、2018年には2.5%にまで下がっています。

 もしも11年前に株を購入していたとすると想定した場合、現在の配当利回りは、4.69%であり、なかなかの高配当銘柄になります。
 続いて、配当性向を見てみましょうf:id:shimajirou37:20190104120234j:plain 配当性向について、2015年までは60%以下と、そんなに高いことはない中で、連増配を続けていましたが、2016年には70%超え、そして2017年には80%を超えました。その間、率は下がりましたが、しっかりと増配を続けています。
 2018年には、56%にまで下げているため、まだ、連続増配は問題なさそうですね。 

キャッシュフローの推移

 最後に、キャッシュフローの推移になります。過去11年間のデータがこちら。f:id:shimajirou37:20190104121930j:plain キャッシュフローは、2015年以降、営業キャッシュフローの低下により、フリーキャッシュを下げていますが、それでも、投資キャッシュフローの3倍ほどのフリーキャッシュフローを確保しています。
 とても安定した、財務状況です。

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まとめ

 さまざまな指数により、エマソン・エレクトリック【EMR】を分析しました。配当王銘柄に多い事ですが、資本利益率やキャッシュフローが、とてもしっかりしています。長い間、増配を継続してきた実績というのは、それだけの実力があったからこそだといえます。

 また、2016年以降、ネットワーク電力システム事業等の売却や、事業環境により、売上が低下をしていますが、営業利益率の向上や、純利益も増加してきており、経営改善が進んでいる状況だといえそうです。
 2019年は、ずいぶんと不安定な市場になりそうですが、連続増配記録更新、期待してます♪
 それでは☆彡

エマソン・エレクトリック【EMR】は、50年以上に渡り増配を続けている、配当王銘柄ですっ

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