こんにちは、アメリカ株で資産運用をしている☆しまじです☆
今日は、アメリカで最大規模を誇る、ホームセンターチェーン会社である、ホーム・デポ【HD】について、いろいろな指数で分析していきます。
目次
- ホーム・デポ【HD】とは
- ホーム・デポ【HD】の企業情報
- 30年間の株価推移
- 売上高と利益の推移
- 資本の推移
- EPSとPERの推移
- BPSとBPRの推移
- ROEとROAの推移
- 配当金の推移
- キャッシュフローの推移
- まとめ
ホーム・デポ【HD】とは
ホーム・デポ【HD】とは、住宅リフォームや建築資材を販売する、アメリカで最大規模のホームセンターチェーンの企業です。
1978年に設立されました。本社を、アメリカのジョージア州アトランタに構えています。今では、アメリカの他にメキシコとカナダに店舗を持っており、大型の箱型店舗内では、電化製品や家具も含め、生活に欠かせない様々なものが取り揃えられています。
ホーム・デポ【HD】の企業情報
事業内容 : ホームセンターチェーン
建材、大工用品、園芸用品、家電、リフォーム、電動工具 など
セクター : 一般消費財
社名 : Home Depot Inc
市場 : NYSE「ニューヨーク証券取引所」
従業員 : 413,000人
決算 : 1月
配当月 : 3,6,9,12月
30年間の株価推移
ホーム・デポ【HD】の株価の推移です。30年間の株価チャートがこちらになります。
30年間をトータルで見ると、とてつもなく株価が上昇しています。ただ、他のアメリカ企業でもそうですが、2000年から2013年の13年間、ずっと低迷時期が続いています。その後は、急上昇トレンド。
この13年間は、アメリカの株価市場が停滞していた時期であり、この時期をしのいだ後に、株価の上昇が見られます。基本的に、成長を続けているアメリカ市場ではありますが、将来的には、リーマンショックなどのような株価の低下や、ボックス相場にら突入する可能性も十分ありえます。最終的に、株価が上昇をするまで、長期で運用を続ける忍耐力が、投資で成功するためには必要なのかもしれません。
売上高と利益の推移
続いて、売上高と利益について、過去11年間の推移です。
2009年、2010年と、リーマンショックで一度、売上と利益を下げた後、毎年成長を続け、売上高、営業利益、純利益、すべてにおいて右肩上がりで上昇を続けています。すばらしいのは、売上を増やしながら、営業利益率も上昇させているところ。もともと、7%程であった営業利益率が、2018年には2倍以上の15%にまで上がってきています。小売業でありながら、ここまで営業利益率を改善できるには、相当な社内的な改善をしている結果ではないかと思われます。
資本の推移
続いて、資本についてみていきます。過去11年間の推移がこちら。
ずいぶんと独特なグラフとなりましたが、2014年以降、自己資本を極端に下げていっています。これは、計画的な財務処理をすすめているからの様です。45%あった自己資本比率が3%にまでなっています。素人目には、このままでいいのかと思ってしまいますが、プロの経営からすると、先を見据えての事なのかもしれません。今後の推移を見守りたいところです。
EPSとPERの推移
次は、1株あたり利益「EPS」と株価収益率「PER」の過去11年間の推移になります。
利益を上げ続けており、1株あたり利益「EPS」は、リーマンショック後、順調に増加を続けています。業績は好調だといえそうです。同時に、株価収益率「PER」も、株価の上昇とともに、上がってきており、もうすぐ30倍に届きそうな勢いです。
BPSとBPRの推移
続いて、1株あたり純資産「BPS」と株価純資産倍率「BPR」についてです。過去11年間のデータがこちら。
2014年からの極端な自己資本の削減により、1株あたり純資産「BPS」は減少を続け、株価純資産倍率「BPR」は、なんと170倍近くまで上がっています。どう評価をしたらいいか、わからないくらいの高い数値になっています。
ROEとROAの推移
株主資本利益率「ROE」と総資本利益率「ROA」の過去11年間の推移です。
株主資本利益率「ROE」についても、自己資本の極端な減少により、急激に上昇していき、600%近くまできています。対し、総資本利益率「ROA」は、2018年で約20%程まで上昇しており、ROAでの評価ではとても良い数値となっています。
配当金の推移
気になる配当金と配当利回り、過去11年間の推移がこちら。
2010年までは、配当金は0.9ドルで一定でしたが、2011年から増配を始め、業績の上昇とともに、増やし続けています。配当利回りは、2009年、4%近くと、とても魅力的な数値でしたが、増配以上の株価の上昇とともに下がっていき、1.7%まできています。
続いて配当性向です。
リーマンショックの後、利益の増加により、配当性向は下がって安定しています。40~50%をキープしており、このまま利益を増やしていければ、増配し続けても十分なゆとりがありそうです。
キャッシュフローの推移
最後に、キャッシュフローの推移になります。過去11年間のデータがこちら。
キャッシュフローは、とても順調です。投資キャッシュフローを増やしながらも、営業キャッシュフローをそれ以上に増加させ、フリーキャッシュフローは年々、増加し100億ドルにまで増えています。
まとめ
さまざまな指数により、ホーム・デポ【HD】を分析しました。アマゾン【AMZN】が急激な成長を続けている小売業界において、売上げや利益を増加させ続けているだけでなく、営業利益率も増やし続けている、ホーム・デポ【HD】。フリーキャッシュも毎年増加しており、強力な経営戦略を持っている企業と言えそうです。
自己資本の極端な減らし方が気になりますが、これからの成長に期待をしたい企業です ♪
それではっ
ホーム・デポ【HD】は、工業株30種平均株価に採用されています。