こんにちは、アメリカ株で資産運用している☆しまじです☆
今回は、ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】について、いろいろな指数で分析していきます。
目次
- ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】とは
- ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】の企業情報
- 30年間の株価推移
- 売上高と利益の推移
- 資本の推移
- EPSとPERの推移
- BPSとBPRの推移
- ROEとROAの推移
- 配当金の推移
- キャッシュフローの推移
- まとめ
ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】とは
日本では、絆創膏の「BAND-AID」で、よく知られているのではないでしょうか。アメリカのニュージャージー州のニューブランズウィックに本社を置く、製薬、医療機器、そしてヘルスケア関連商品の製造販売を行う会社です。
1887年に、ロバート・ウッド、ジェームス・ウッド、そしてエドワード・ミードの三兄弟が創業しました。
販売している製品としては、先ほどの「BAND-AID」や綿棒、ベビーオイルを含むコンシュマー関連、医薬品関連、コンタクトレンズ「ACUVUE」などがあります。
ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】の企業情報
事業内容 : コンシューマー向け衛生品
医療機器、医薬品
セクター : ヘルスケア
社名 : Johnson &Johnson
市場 : NYSE「ニューヨーク証券取引所」
従業員 : 134,000人
決算 : 12月
配当月 : 3,6,9,12月
30年間の株価推移
ジョンソン・アンド・ジョンソン【JNJ】の株価の推移です。30年間の株価チャートがこちらになります。
株価の上昇については、目覚ましいものがあります。2009年のリーマンショックにおいても、あまり値を下げずに、2013年からは、2倍以上の成長。30年間、安定して株価を上げ続けています。
1989年時、約5ドルだった株価は、現在、約136ドルとなり、27倍に成長したということになります。やはり、ヘルスケア関連は、人間が生きていく上で、必要だという位置づけは、揺るぎないものなのでしょうか。
売上高と利益の推移
続いて、売上高と利益について、過去10年間の推移です。
売上、利益ともに、順調に増加をしていますが、2017年度決算において、純利益が極端に減少。13億ドルとなりました。これは、売上は、十分な増収となっていたにも関わらず、税制改革に伴い大きく純利益を減らした為です。
新税制では、企業が海外で稼いだ利益に、15.5%課税されるというもので、ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】は、アメリカ外での売上金額が大きい為、その影響もまた大きく、一時的な費用として、136億円を使っています。日本円にして、1兆5,000億円程(1ドル当たり111円で計算)を使ったという事になります。
税制改革って、恐ろしいですね (>_<)
資本の推移
続いて、資本についてみていきます。過去10年間の推移がこちら。
総資産は、右肩上がりで増加。自己資本については、落ち着いてきたといった感じでしょうか。自己資本比率50%で推移していましたが、2017年に、40%となっています。それでも、十分に高い自己資本比率を持った企業といえます。
EPSとPERの推移
次は、1株あたり利益「EPS」と株価収益率「PER」の過去10年間の推移になります。
1株あたり利益「EPS」は、発行株式数が約28億株数のまま、変わらず推移している中、利益が上がってきていることから、全体的には少しずつ上昇傾向。
株価収益率「PER」についても、20倍を下回る水準で推移してきましたが、税制改革に伴う、大幅な利益の低下により、2017年には、どちらの指数も大きく剥離しています。
今後の見通しとしては、2018年、2019年と売上・利益ともに増収増益を予定しているため、今後は、改善していくのではないかと思われます。
BPSとBPRの推移
続いて、1株あたり純資産「BPS」と株価純資産倍率「BPR」についてです。過去10年間のデータがこちら。
1株あたり純資産「BPS」については、2017年で少し減少しましたが、全体的に見て、右肩上がり。ただ、株価純資産倍率「BPR」も株価の上昇とともに、上昇しており、3~4倍だったのが、6倍を超えてきています。以前に比べると、少し、割高な株価となってきている感じです。
ROEとROAの推移
株主資本利益率「ROE」と総資本利益率「ROA」の過去10年間の推移です。
株主資本利益率「ROE」、総資本利益率「ROA」ともに、順調に推移といった状況でしたが、純利益の減少と同期して、2017年は大きく下がっています。
2017年を除けば、ほとんどが「ROE」は15%超え、「ROA」は10%超えと、十分といえるのではないでしょうか。
配当金の推移
気になる配当金と配当利回り、過去10年間の推移がこちら。
さすが、連続増配で有名なジョンソン・アンド・ジョンソン【JNJ】。きれいな右肩上がりとなっています。計画的に増配を続けているのが見て取れます。
配当利回りは、一時期3%を超えていましたが、株価の上昇により、現在は、2.5%程。
配当性向はどうでしょうか。
2017年に700%になっており、ものすごくグラフが見にくくなっていますが、だいたい40~60%を推移していました。利益も順調に増えていたため、配当性向もそれほど高くなく、増配を続けても、ゆとりのある配当性向となっています。
キャッシュフローの推移
最後に、キャッシュフローの推移になります。過去10年間のデータがこちら。
キャッシュフローについては、いい感じです。投資キャッシュフローを増やしながらも、フリーキャッシュフローを着実に増やしていっています。
まとめ
さまざまな指数により、ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】を分析しました。2017年の決算報告で、税制改革による大幅な利益の減少がありました。ただ、企業としては、売上、利益など問題なく増やしながら、配当金も計画的に増配を続けている、優良企業といえます。
大企業でありながらも、世界を相手に順調に成長を続けているジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】。これからの成長にも期待ですね ♪
それではっ
ジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】は、工業株30種平均株価に採用されています。