現代において、なくてはならないジュースといえば、「コカ・コーラ」ではないでしょうか。さまざまなジュースが発売されていますが、何年もの間、おおくのファンを虜にして離さないのは、やはり、「コカ・コーラ」をおいて右に出るものはないのではないいかと思います。今日は、コカ・コーラ【KO】について、徹底分析していきます。こんにちは、アメリカ株で資産運用をしている☆しまじです☆
目次
- コカ・コーラ【KO】とは
- コカ・コーラ【KO】の企業情報
- 30年間の株価推移
- 売上高と利益の推移
- 資本の推移
- EPSとPERの推移
- BPSとBPRの推移
- ROEとROAの推移
- 配当金の推移
- キャッシュフローの推移
- まとめ
コカ・コーラ【KO】とは
コカ・コーラ【KO】とは、アメリカのジョージア州アトランタに本社を構える、世界一の清涼飲料水メーカーです。誰もが知っている、「コカ・コーラ」ですが、なんと130年以上の歴史を持つ炭酸飲料で、現在、全世界で飲まれるコーラの製品は、1日に約19億杯と言われています。
200以上の国と地域で、展開しており、約500種類の清涼飲料ブランドを生み出している「コカ・コーラ」。生まれたのは1886年、薬剤師のジョン・S・ペンバートンによって開発されました。そして、「コカ・コーラ」という名前の名付け親は、経理係のフランク・M・ロビンソンなんですね。
コカ・コーラ【KO】の企業情報
事業内容 : ノン・アルコール飲料
「コカ・コーラ」「ダイエット・コーク」「ミニッツ・メイド」など
セクター : 一般消費財
社名 : Coca-Cola Co
市場 : NYSE「ニューヨーク証券取引所」
従業員 : 61,800人
決算 : 12月
配当月 : 1、4、7、10月
30年間の株価推移
コカ・コーラ【KO】の株価の推移です。30年間の株価チャートがこちら
この30年間、株価の上がり下がりが見られる推移となっています。もっとも株価が成長したのが、1998年に入るまでの10年間。約17倍ほども株価は上昇しています。インターネットバブルの時期と重なりますが、その後、株価を半分ほどまで下げ、ボックス相場のまま、10年ほど経過。リーマンショックで一度株価を下げた後は、右肩上がりを続けています。
現在の株価は、ついに、20年前に達した値を超え、上場後の最高値を付けました。20年の歳月をかけて、株価を戻しています。優良企業に投資をするのであれば、時間が味方するとは、このことからも学ぶことが出来ると思います。ただ、20年という長い時間が必要ですけれど。そして、このまま、株価は成長を続けるのでしょうか。。。
売上高と利益の推移
続いて、売上高と利益について、過去10年間の推移です。
売上は山なり、逆に営業利益率は谷のかたちとなっています。2012年をピークとして、売上は年々下がってきています。ただ、営業利益は、しっかりと同水準を確保している状況です。それにしても、毎年20%を超える営業利益率。すばらし。
純利益については、ばらつきがありますが、売上とともに落ちてきており、2017年は税制改革の影響より、約12億ドルとなっています。税制改革の影響を受けている企業は、他にシスコシステムズ【CSCO】やジョンソン・エンド・ジョンソン【JNJ】がありました。
資本の推移
続いて、資本についてみていきます。過去10年間の推移がこちら。
2013年までは、総資産が急激に増えていき、400億から900億ドルまで上昇。同時に自己資本も増えていますが、総資産ほどでもなく、自己資本比率は、50%から37%まで下がりました。
その後、総資産については、ほぼ一定で推移していますが、自己資本が毎年減少をしていき、自己資本比率も下がっています。そして、2017年には、20%を切りました。
この10年間で、自己資本比率が半分以下へと減っている状況です。
EPSとPERの推移
次は、1株あたり利益「EPS」と株価収益率「PER」の過去10年間の推移になります。
1株あたり利益「EPS」は、発行株式数が47億株から43億株へ10年かけて少しずつ減っていることもありますが、純利益のグラフと比例した形になっています。
株価収益率「PER」については、19倍ほどで推移していましたが、2014年から株価の上昇にともない、27倍程度まで上げていました。2017年は、税制改革による純利益の大幅な低下により、160倍となっています。分析が、ずいぶんと分かりにくいグラフとなりました・・・。
BPSとBPRの推移
続いて、1株あたり純資産「BPS」と株価純資産倍率「BPR」についてです。過去10年間のデータがこちら。
1株あたり純資産「BPS」は、発行株数を毎年減らしている影響は少なく、自己資本に比例した山なりを形成したグラフとなっています。対し、株価は上昇を続けているため、株価純資産倍率「BPR」は、上昇を続け、5倍から12倍程まで上がっており、割高な状況となっています。
ROEとROAの推移
株主資本利益率「ROE」と総資本利益率「ROA」の過去10年間の推移です。
株主資本利益率「ROE」は、2016年まではほぼ同水準で、25%超を続けていました。自己資本の減少と純利益の減少のバランスが同じくらいで進んでいたという事でしょう。
総資本利益率「ROA」については、毎年減少して言っている状況です。総資産が変化ない中、純利益が減少していっている状況ですね。
2017年は、株主資本利益率「ROE」、総資本利益率「ROA」ともに、税制改革の影響により、大きく減少です。
配当金の推移
気になる配当金と配当利回り、過去10年間の推移がこちら。
きれいな右上がりで増配しています。コカ・コーラ【KO】は、55年以上増配を続けている、配当王銘柄なんですね。配当利回りも、2.5%~3.5%で安定しており、株価の上昇とも、良いバランスが取れています。
では配当性向はどうでしょうか、
2017年を省いて見ていきます。配当性向は、結構高めです。もっとも低かった2010年の35%から、毎年増え続け、2016年には94%にまで上昇しています。今後も、増配を続けていく上では、利益の確保も必要となってきそうです。
キャッシュフローの推移
最後に、キャッシュフローの推移になります。過去10年間のデータがこちら。
投資キャッシュフローを、毎年、約20億ドルほど使いながら、フリーキャッシュフローは、常にプラス経営です。ただ、2014年以降は、営業キャッシュフローの減少とともに、フリーキャッシュフローも減らしてきています。
まとめ
さまざまな指数により、コカ・コーラ【KO】を分析しました。世界中で事業を展開し、そして55年以上の増配を続けている、歴史のある大企業。ただ、近年においては、純利益の低下と自己資本比率が低下している中、株価が上昇を続けており、数値的には割高となっている状況です。
これからも、おいしい「コカ・コーラ」で、世界中を笑顔にして、そして増配も続け、投資家も笑顔にしてほしいです。
それではっ
コカ・コーラ【KO】は、工業株30種平均株価の採用銘柄です。