お菓子メーカーの配当王、トゥッティーロール・インダストリーズ【TR】について、徹底分析していきます。こんにちは、アメリカ株で資産運用をしている☆しまじです☆
目次
- トゥッティーロール・インダストリーズ【TR】とは
- トゥッティーロール・インダストリーズ【TR】の企業情報
- 株価推移
- 売上高と利益の推移
- 時価総額の推移
- 資本の推移
- EPSとPERの推移
- BPSとPBRの推移
- ROEとROAの推移
- 配当金の推移
- キャッシュフローの推移
- まとめ
トゥッティーロール・インダストリーズ【TR】とは
トゥッティーロール・インダストリーズ【TR】とは、アメリカのイリノイ州シカゴに本社を置く、お菓子の製造会社です。
100年以上に渡り、菓子製品の製造、そして販売をしてきました。主な市場としては、アメリカ、カナダ、メキシコの3ヶ国になります。また、売上がもっとも伸びるのは、ハローウィーンシーズンです。お菓子をあげないと、子供にいたずらをされちゃうので、お菓子をたくさん、買っておかないと困りますものね。
そして、52年もの間、増配を続けている、増配王銘柄でもあります。
代表的な登録商標
- TOOTSIE ROLL・・・小粒のチョコレート
- TOOTSIE POPS・・・棒キャンディー
- CHILD'S PLAY・・・お菓子の詰め合わせ
- CARAMEL APPLE POPS・・・キャラメルで包まれたリンゴ飴
- CELLA・・・チェリー入りチョコ
- など
トゥッティーロール・インダストリーズ【TR】の企業情報
事業内容 : お菓子
キャンディー、チョコ など
セクター : 一般消費財
社名 : Tootsie Roll Industries Inc
市場 : NYSE「ニューヨーク証券取引所」
従業員 : 2,000人
決算 : 12月
配当月 : 3,6,9,12月
株価推移
30年
トゥッティーロール・インダストリーズ【TR】の株価推移です。30年間の株価チャートがこちら
30年間で、株価は約14倍に上昇しました。ただ、順調な右肩上がりではなく、上下の値動きがけっこう激しい中での、上昇となっています。そのような中、株価を大きく上げたのが3回(1991→1992年、1997→1999年、2012→2017年)ありました。この期間が、投資期間とうまい具合にマッチしていれば、連続増配とからめて、利益を確保できたでしょう。
また、お菓子という業界からか、リーマンショックの影響を微塵も受けていないのも、特徴の一つだと思います。どんなに不景気でも、子供へのお菓子は最優先事項なんですね。
10年
続いて、10年間の株価チャートはこちら
上がり下がりはしながらも、ここ10年間は、順調に株価を上昇させていっており、約2.7倍に上がってきています。
売上高と利益の推移
売上高と利益について、過去10年間の推移です
増えたり減ったりしながらも、売上・営業利益・純利益、すべて、一定の水準で推移しています。少子化が進んでいかない限りは、大きく売り上げが減少する事もなく、安定した業績が続いていくと思われます。
また、営業利益は、まあまあ高めの10%以上を確保。11~17%の範囲で上下していて、その年々で、いくらか変動している感じがあります。
時価総額の推移
時価総額と、発行株式数の過去10年間の推移がこちら
発行株式数は、この10年間で 7,300→6,400万株へと、1千株程、自社株買いを進めています。
そうした中、株価は階段の様に上がっており、時価総額も上昇していっています。
資本の推移
続いて、資本についてみていきます。過去10年間の推移がこちら。
資本については、総資産と自己資本ともに、ゆるやかに右肩上がりで増えていっています。また、自己資本比率が非常に高く、80%を切るくらいで推移しており、資産については、すばらしい状況です。
EPSとPERの推移
次は、1株あたり利益「EPS」と株価収益率「PER」の過去10年間の推移です。
1株あたり利益「EPS」は、発行株式数の減少してく中、業績の安定により、上がっていく傾向にあります。
対し、株価収益率「PER」は、比較的高めの30倍程で推移する中、2018年には37倍にまで上がっています。割高感を感じます。
BPSとPBRの推移
続いて、1株あたり純資産「BPS」と株価純資産倍率「PBR」についてです。過去10年間のデータがこちら。
順調に増え続ける自己資本と総資産の中で、自社株買いも進めており、1株あたり純資産「BPS」は、緩やかに増え続けています。
また、株価純資産倍率「PBR」は、株価の上昇に伴い、少しづつ上がってきていますが、2018年で、2.8倍と極端な割高感はなく、資産に対しては適正な株価なのではないでしょうか。
ROEとROAの推移
株主資本利益率「ROE」と総資本利益率「ROA」の過去10年間の推移です。
株主資本利益率「ROE」、総資本利益率「ROA」ともに、数値的には飛び抜けて高成績というわけではありません。ですが、一定の水準を超えながら、非常に安定していることは、評価できます。
配当金の推移
気になる配当金と配当利回り、過去10年間の推移がこちら。
52年もの間、増配を続けてきて、さらに緩やかではありますが増配を継続していっています。同時に株価も上昇しているため、配当利回りは、かなり低めです。
もしも10年前に株を購入していたとすると想定した場合、現在の配当利回りは、1.77%と、増配銘柄の割には、そこまで配当収入は見込めそうにはない様です。
続いて、配当性向を見ていきます。
配当性向は非常に低く、30~40%の間であり、十分な余力も持っており、今後も計画的な増配が見込めます。
キャッシュフローの推移
最後に、キャッシュフローの推移になります。過去10年間のデータがこちら。
毎年、それなりのフリーキャッシュフローを生み出しており、財務状況は安定しています。
まとめ
さまざまな指数により、トゥッティーロール・インダストリーズ【TR】を分析しました。なによりも、安定している企業だと評価できます。
市場が、アメリカ・カナダ・メキシコに限られている事と、業種がお菓子であるという事から、大きく売り上げが減ることはないですが、増える事もない状況です。
そうした中、資本については、高い自己資本率を持っていながら、毎年上昇傾向にあり、キャッシュフローもプラスで推移と、安心の財務状況です。
配当利回りが低い事と、増配率も決して高くないことが寂しいところですが、なによりも、安定しているという事は、強みですね☆
それでは☆彡
トゥッティーロール・インダストリーズ【TR】は、配当王27銘柄の1つです。