こんにちは、第2種電気工事士合格を目指している☆しまじです☆
2018年上期の技能試験、公表されている候補問題について、見ていきます。今回は、№3になります。
目次
候補問題№3
公表されている、技能試験の問題№3の回路図がこちら。
特記事項
技能試験の、特記事項です。
- 図記号は、原則としてJIS C 0303:2000に準拠しています。
- Rはランプレセプタクルを示しています。
- 記載のない電線の種類は、VVF1.6です。
問題について
まず、電源が「1φ2W 100V」なので、単相(黒と白の2本線)の100V回路になります。電源からVVF用ジョイントボックス(実際には取り付けません)までが、「VVF 2.0-2C」で指定されています。
続いて、コンセントが1つ接続されます。さらに、ランプレセプタクルを1つのスイッチで点滅させます。そして、一番特徴的なのが、タイムスイッチを用いて、引掛シーリング(ボディ角形)の電灯を点滅させる、タイムスイッチを用いた電気回路になります。
タイムスイッチは、実施には省略され、端子台が代用されます。
上の図の、「S1」「S2」「L1」への端子接続のみを施工する事となります。
また、リングスリーブによる接続では、使用するリングスリーブのサイズ(小・中)と、リングスリープ用圧着工具で圧着した時の刻印(○・小・中)を間違いなく施工する事が必須となります。
接続する電線のサイズと組合せ | リングスリーブ | 圧着工具のダイス |
---|---|---|
1.6mm×2本 | 小 | 1.6×2 |
1.6mm×3~4本 | 小 | 小 |
2.0mm×2本 | 小 | 小 |
2.0mm×1本+1.6mm×1~2本 | 小 | 小 |
2.0mm×1本+1.6mm×3~5本 | 中 | 中 |
2.0mm×2本+1.6mm×1~3本 | 中 | 中 |
圧着ダイス1.6×2でカシメた際に、「○」がリングスリーブに刻印されます。この表は、完璧に覚える必要があります。
複線図
では、複線図を書いていきます。VVF用ジョイントボックスの左側をリングスリーブ、右側を差込形コネクタによる結線とします。
電源と機器の配置
まずは、電源部分の配線と、接続する機器の配置から。
電源における白線と黒線の配置を決めますが、この回路だと、タイムスイッチ側が白色で、その逆、左側を黒色にします。どちらでも構わないのですが、この方がのちのち配線をし易くなります。
コンセントへの配線
続いて、コンセントへの配線です。
スイッチ側の黒線から、線をつないでいきます。コンセントへは、単純に白線と黒線をつなぎます。
ランプレセプタクルへの配線
続いて、ランプレセプタクルを、スイッチ「ロ」で点滅させる回路になります。
スイッチ側の黒線からつないでいきます。スイッチを経由し、ランプレセプタクルへと向かいます。ランプレセプタクルにつながった後、電源の白線(接地側の線)へとつながります。電灯(負荷側)は、必ず接地側の線と直接つながります。
タイムスイッチへの配線
続いて、タイムスイッチへの配線です。実際には、代用された端子台までの配線になります。
この時、タイムスイッチ内において、開閉する回路側「S1」に黒線、そして開閉させるモータ側「S2」に白線をつなぎます。
タイムスイッチから電灯への配線
最後に、タイムスイッチから引掛シーリング(ボディ角形)までの配線です。
黒線からつなぎます。開閉する回路側「S1」からタイムスイッチ内部を通って出てきた「L1」を、引掛シーリングまでをつなげ、続いて、白線(接地線)をつなぎます。
VVFジョイントボックス相互の接続は、3心ケーブルでの接続となり、それぞれの負荷側とつながる線は白線、コンセントの非接地線が黒線、そして、もう一本が赤線となります。
まとめ
2018年 第2種電気工事士 上期技能試験の候補問題№3、タイムスイッチを用いた電灯を点滅する電気回路についてでした。端子台における接続は、5cmシースを剥ぎ取り、端子台の幅分、絶縁被覆をはぎ取って、しっかりと端子台に挟み込んでの接続となります。この時、絶縁被覆を一緒に挟みこまないよう、注意が必要です。確実に、すばやく配線図を書き上げ、正確な施工をしていきましょうっ
それでは
2018年 第2種電気工事士 上期技能試験 の公表問題と複線図の書き方はこちら。
公表問題№2 コンセントへの送り配線と常時点灯パイロットランプの電気回路
公表問題№4 配電用遮断器と漏電遮断器と三相200V動力の電気回路
公表問題№5 200V接地極付コンセントと100Vの電気回路
公表問題№6 3路スイッチと露出型コンセントを用いた電気回路