こんにちは、アメリカ株で資産運用している☆しまじです☆
「VOO」「SPY」「IVV」について、まとめている時、それぞれS&P500インデックスに連動しており、トータルリターンと配当金もさほど変わらない中、「SPY」だけ、少し経費率が高いのが気になりました。
もっとも歴史があり、たっぷりと純資産総額を持つ「SPY」に魅力を感じるのです。でも、その経費率がどこまで影響するものなのか気になります。そこで、自分なりに試算してみようと思いました。
「VOO」「SPY」「IVV」の経費率
それぞれの運用会社と経費率、そして純資産総額などはこちら
項目 | VOO | SPY | IVV |
---|---|---|---|
運用会社 | バンガード | ステート・ストリート | ブラックロック |
経費率 | 0.04% | 0.0945% | 0.04% |
設定日 | 2010年9月7日 | 1993年1月22日 | 2000年5月15日 |
設定来リターン | 14.74% | 9.43% | 5.37% |
配当利回り | 1.72% | 1.81% | 1.77% |
配当スケジュール | 4半期毎 | 4半期毎 | 4半期毎 |
純資産総額 | 903.8億ドル | 2,683.0億ドル | 1,508.4億ドル |
これらのETFを、毎年同じ金額投資した場合の、最終資産について比較をしてみたいと思います。
ただし、年リターンは、「IVV」の5.37%とし、かかる税金と購入手数料は省いて試算していきます。なので、実際とは異なるとは思います。年リターン5.37%もなかなか良い数字ですし。
また、その年に得た配当金はすべて、再投資に回します。
毎月1万円を投資した場合
毎月1万円ずつETFを購入した場合の、資産の増え方を試算してみました。実際には、1株を1万円では買えない為、あくまでの理想論です。あと、為替も考えず、円で計算しています。ドルよりも感覚的にわかりやすいかと。
30年後の資産
そして、30年後の資産がこちらになります。
年数 | VOO | SPY | IVV |
---|---|---|---|
5年後の資産 | ¥741,418 | ¥742,207 | ¥742,562 |
10年後の資産 | ¥1,788,091 | ¥1,791,772 | ¥1,793,430 |
15年後の資産 | ¥3,265,699 | ¥3,275,976 | ¥3,280,608 |
20年後の資産 | ¥5,351,663 | ¥5,374,807 | ¥5,385,249 |
25年後の資産 | ¥8,296,456 | ¥8,342,791 | ¥8,363,718 |
30年後の資産 | ¥12,453,674 | ¥12,539,855 | ¥12,578,819 |
VOOとの差 | 0 | +86,181 | +125,145 |
同じトータルリターンでも、配当利回りや経費率により、多少の差が出ました。「VOO」を基準とした場合、経費率の高い「SPY」の方が、+8万6,181円となり、「IVV」については、+12万5,145円となりました。
毎月1万円の積み立てだと、30年間で360万円の投資額なのですが、1,200万円を超える資産になるところに、ビックリしました。リターンと配当金を再投資し続けると、こんなにも資産は増えるんですね。
3つともほとんど同じ曲線を描いていますが、運用を始めて20年目までは緩やかな曲線です。が、20年目を過ぎて30年目まで一気に資産が増えていっています。
30年間でかかった経費
支払った経費がこちらになります。
年数 | VOO | SPY | IVV |
---|---|---|---|
5年間の経費 | ¥849 | ¥2,009 | ¥850 |
10年間の経費 | ¥3,532 | ¥8,360 | ¥3,539 |
15年間の経費 | ¥8,802 | ¥20,852 | ¥8,830 |
20年間の経費 | ¥17,725 | ¥42,027 | ¥17.804 |
25年間の経費 | ¥31,805 | ¥75,481 | ¥31,989 |
30年間の経費 | ¥53,167 | ¥126,298 | ¥53,550 |
VOOとの差 | 0 | +73,131 | +383 |
経費率が0.04%の「VOO」と「IVV」だと、30年運用したとして、トータル約5万3,000円くらいの経費で済みます。「VOO」が一番安いです。
対し、経費率0.0945%の「SPY」だと、約12万6,000円と2倍以上の支払額となります。
この金額を支払うことで、分散投資が出来ている事について安いと取るか、高いと取るかは人それぞれだとは思いますが、少ないにこしたことはないと思います。
毎月5万円を投資した場合
せっかくなので、毎月5万円を積立投資した場合も、試算してみました。
30年後の資産
30年後の資産がこちらになります。
年数 | VOO | SPY | IVV |
---|---|---|---|
5年後の資産 | ¥3,707,091 | ¥3,711,037 | ¥3,712,812 |
10年後の資産 | ¥8,940,457 | ¥8,958,862 | ¥8,967,150 |
15年後の資産 | ¥16,328,493 | ¥16,379,878 | ¥16,403,041 |
20年後の資産 | ¥26,758,316 | ¥26,874,034 | ¥26,926,245 |
25年後の資産 | ¥41,482,282 | ¥41,713,954 | ¥41,818,588 |
30年後の資産 | ¥62,268,368 | ¥62,699,276 | ¥62,894,095 |
VOOとの差 | 0 | +430,908 | +625,727 |
月5万の積立投資となると、その差も大きくなり、あくまで理論上の資産においてですが、「VOO」よりも「IVV」の方が+62万6,000程となっています。まあまあな金額になってきました。
また、暴落などがなく順調に株価が上がり続けると、なんと30年で、資産が6,000万円を超えています。1億円も夢ではない額となっています。
30年間でかかった経費
経費についても、試算してみました。
年数 | VOO | SPY | IVV |
---|---|---|---|
5年間の経費 | ¥4,264 | ¥10,045 | ¥4,251 |
10年間の経費 | ¥17,658 | ¥41,802 | ¥17,696 |
15年間の経費 | ¥44,008 | ¥104,260 | ¥44,152 |
20年間の経費 | ¥88,624 | ¥210,134 | ¥89,020 |
25年間の経費 | ¥159,027 | ¥377,403 | ¥159,946 |
30年間の経費 | ¥265,833 | ¥631,492 | ¥267,748 |
VOOとの差 | 0 | +365,659 | +1,915 |
ここまで金額が大きくなると、経費もそれなりの金額になってきています。「SPY」だと、トータルで63万1,500円近くを支払うことになります。やはり、経費率0.04%というのは、とても魅力です。
まとめ
あくまでも理想論での話になりますが、もし経費率が全て同じだとすると、「SPY」のパフォーマンスが最も優れていました。経費率も含めた場合だと、「IVV」が最も資産を増やしています。あくまでも、予想の話です。実際は、今の市場ように調整相場もあれば、リーマンショックのように暴落時期もあるかと思います。
でも、今回、試算してみて、「IVV」を購入するのも良いかもと、思うしまじであります。
今までは、過去の経緯ばかりを見ていましたが、未来の資産の増え方を見てみるのもおもしろいですねっ
それでは